昨日(2011.4.9)の日経夕刊コラム“あすへの話題”に、脚本家の内館牧子氏が、人伝てに聞いた話として作家の司馬遼太郎が、中国のエリート教育について語った言葉を紹介している。
・・・(エリート教育を)中国はイデオロギーでやっているんじゃなく、中国民族はどうしたら生きられるかと問題を根源的に戻してやっている。
わが意を得たり・・と言いたい所だが、そんなことは、世界中、何処の国でもやっている。 内館氏も当然、先刻ご承知のはずだが、敗戦後の一般日本人があまりにも能天気で平和ボケしているので、仕方なく “国民的人気” のある司馬遼太郎 の言葉を援軍として使わざるを得なかったのだろうと拝察する。
私の 2010.11.9 の日記 では、もっと直截的表現を使っているが、これに対する内館氏の意見を伺えればと思っている。
前置きが長くなったが、私がここで言いたいのは、若し今回の事故を国難ではないと考えるなら、周辺住民がどうのというようなことは、東京電力株式会社の経営問題に過ぎず、役人や裁判官に任せておけばよい。 政府(閣僚)や米軍が乗り出す必要など全くないということである。 逆にこれを本当に国難と考えるなら周辺住民や経済界の有象無象の言うことにいちいち耳を傾けている暇などないはずだ。 このことを素っ飛ばして空騒ぎしているマスコミの堕落振りは最早、救いがたい。 敗戦直前の 大本営発表 の再現を見る思いだ。
2011年4月10日日曜日
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