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2019年7月20日土曜日

皇室典範の改正:GHQレジームから古事記・日本書紀レジームへ

現皇室の誰彼の人格論争とは別に、男系か女系かという論争が紛糾する根因は、わずか150年の歴史しかない大日本帝国憲法レジームと古事記・日本書紀以来の万世一系レジームを混同して、或いは意図的に同一視して論じていることです。 
その好例が、男系男子の範囲をどこで区切るかという点です。 現在の皇室典範での皇族とは、明治憲法レジーム下での皇族のうち、敗戦後にGHQが許容したものだけです。
いわゆる保守派が主張している旧皇族も、GHQの縛りを外せと言っているだけで、明治憲法レジームを一歩も出ていません。
苟も万世一系の維持・継続が優先されるべきだと言うなら、皇統男子の範囲を何も150年程度の明治以降に限定する理由はありません。
系図と経歴のはっきりしている鎌倉時代以降に限っても、臣籍降下した親王の直系だけで相当数に達するでし ょう。 その中から特に由緒正しい方で愛子内親王とお似合いの候補者を複数人見つけ出し、お見合いをお膳立てするくらいの手間暇を惜しむ理由はありません。
皇室典範を改正するなら、脱GHQではなく、脱明治憲法レジームを目指し、古事記・日本書紀レジームから出発すべきでしょう。