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2014年12月25日木曜日

山岡鉄舟・・西郷隆盛が明治天皇の人間教育を託した剣・禅・書の達人

西郷隆盛が「余人をもって替えがたし」として、若き明治天皇の側近に送り込んだ鉄舟 が、世界史上比類の無い名君を育てた。

国際派日本人養成講座のNo.775 国史百景(2) 山岡鉄舟、若き明治天皇を諫(いさ)めるに関する詳細記事。(Powered by BIGLOBEウェブリブログ) 酒に酔って殴りかかった若き明治天皇を、山岡鉄舟は体を張って諫めた。
意味も無く天皇制を賛美する自称愛国者は、この両名無かりせば、明治維新は成就せず、列強の世界植民地化は、阻止できなかったであろうと言う事を認識すべきである。

皇統の存在意義は、「東条元首相の遺言(全文)」 のコメント欄に書いたとおりであるが、その堕落と形骸化を阻止しえたのは、国家危急存亡のときに彼らのような私心の無い傑物が現れたからである。

因みに、山岡鉄舟 は、日経朝刊の連載小説、「黒書院の六兵衛」のモデルと思しき人物です。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html

2014年12月24日水曜日

【東条英機】遺言全文



【東条英機】遺言全文 (昭和23年12月22日夜)
https://www.facebook.com/910415488986697/photos/pb.910415488986697.-2207520000.1419405233./970512629643649/?type=1
 開戦の時のことを思い起こすと実に断腸の思いがある。今回の処刑は個人的には慰められるところがあるけれども、国内的の自分の責任は、死をもって償えるものではない。しかし国際的な犯罪としては、どこまでも無罪を主張する。力の前に屈した。自分としては、国内的な責任を負うて、満足して刑場に行く。ただ同僚に責任を及ぼしたこと、下級者にまで刑の及びたることは、実に残念である。
 
天皇陛下および国民に対しては、深くおわびする。

 天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。天皇陛下の形式については、あえて言わぬ。存在そのものが必要なのである。それにつきかれこれ言葉をさしはさむ者があるが、これらは空気や地面のありがたさを知らねと同様のものである。

 東亜の諸民族は、今回のことを忘れて将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様の権利をもつべきであって、その有色人種たることをむしろ誇りとすべきである。インドの判事には、尊敬の念を禁じ得ない。これをもって東亜民族の誇りと感じた。

 現在の日本を事実上統治する米国人に一言するが、どうか日本の米国に対する心持ちを離れしめざるように願いたい。

 また、日本人が赤化しないように頼む。

 米国の指導者は、大きな失敗を犯した。日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。いまや満州は赤化の根拠地である。朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。米英はこれを救済する責任を負っている。

 日本は米国の指導にもとづき武力を全面的に放棄した。それは一応は賢明であるというべきである。しかし、世界が全面的に武装を排除していないのに、一方的に武装をやめることは、泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。

 戦死傷者、抑留者、戦災者の霊は、遺族の申し出があらば、これを靖国神社に合祀せられたし。出征地にある戦死者の墓には、保護を与えられたし。従って遺族の申し出あらば、これを内地に返還せられたし。

 以上が昭和23年12月22日夜、死刑執行(12月23日零時)数時間前に、東京巣鴨において、教誨師の花山信勝師の前で東条英機が朗読した遺言の摘要である。

『秘録 東京裁判』清瀬一郎著(中央公論新社)より抜粋


2014年12月15日月曜日

さらば60年代・・プラタナスの枯葉舞う冬の道で...♪

はしだのりひことシューベルツ「風」(作詞:北山修 作曲:端田宣彦) 

この季節になると近所の緑道の入り口と出口に一本ずつ立っているプラタナスの葉が散り始め、毎朝、我が家の門柱の前に吹き溜まるので、ごみ出しのとき拾い集めるのに一苦労します。
そんなとき気分転換にこの歌を頭の中で "口ずさむ" ことにしています。
http://youtu.be/HUI7SNT7jOw?t=51s
もひとつおまけ
http://youtu.be/RNMg1duOMCg
ついでに、デビュー当時のシューベルツ
http://youtu.be/ugtGClQLUdQ



人は誰も ただ一人旅に出て
人は誰も ふるさとを振りかえる
ちょっぴりさみしくて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人はだれも 人生につまずいて
人はだれも 夢破れ 振りかえる

プラタナスの 枯葉舞う冬の道で
プラタナスの 散る音に振りかえる
帰っておいでよと 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人は誰も 恋をした切なさに
人は誰も 耐え切れず振りかえる

何かをもとめて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ

振りかえらず ただ一人一歩ずつ
振りかえらず 泣かないで歩くんだ

何かをもとめて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
吹いているだけ

故郷、桐生市の ”まちなか野外コンサート”

桐生高校の後輩で、桐生商店街活性化の中心的推進者でもあるフェイスブック友達の茂木さんが桐生の高校生や小学生による ”まちなか野外コンサート” を紹介して下さいました。
とくに桐女(県立桐生女子高校)オーケストラの演奏は圧巻だそうです。
因みに、私の西小・中時代の同級生で桐女音楽部で活躍した故松本(旧姓)芳枝さんのご子息はブザンソンの指揮者コンクールで優勝し、欧州で活躍されている沼尻竜典氏です。
https://www.facebook.com/yoshiyuki.mogi.1/posts/604047023039067
第3回 桐生ジョイタウン
まちなか野外コンサート
桐生高校
桐生第一高校
桐生商業高校
桐生工業高校
樹徳高校
桐生女子高校
東小学校
南小学校
いよいよ、最後の桐女オーケストラの登場…


2014年12月12日金曜日

『日経経済教室』 アベノミクス評価の総集編

日経経済教室が12月9日から3日間に渡って3人の論者にアベノミクスの当否を論じさせました。
各論文の冒頭に掲げられた論旨とそれに対する私の意見は以下のとおりです。
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9日:斎藤誠 一橋大学教授(マクロ経済学)
アベノミクス否定論
①「15年デフレ」の正体は海外への所得流失
②原料高と輸出競争激化で交易条件が悪化
③尋常でない財政と金融政策で将来につけ
関口評
①②に対して③(アベノミクスの第1、第2の矢)は百害あって一利なしと断定し、アベノミクスが、経済実態の誤認に基づくピント外れの処方箋だと言う論旨は、理論的には正しいが、政治的現実を無視した理想論で、それ対する代案が、交易条件の改善と構造改革の効果が上がるのを待つべきだと言う抽象的なものでしかないのでは、まさに評論家の空論と言うしかない。
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10日:嶋中雄二 三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所長
アベノミクス肯定論(推移は想定内)
①異次元緩和は円安や資産高通じ需要刺激
②マネー供給は1年半後に名目成長に寄与
③中身の無い奇策ではなく理論的に裏付け
関口評
景気循環論、景気予測論の第一人者だけあって、黒田日銀の異次元緩和が正統的な金融政策ルール(マッカラム・ルール)を基本とし、それに為替変動や政策実施と効果発現のタイムラグを見込んだきわめて合理的な政策であること、実績データの観測結果が、想定の範囲で推移していることなど、アベノミクスの第1及び第2の矢が有効に機能していることを明快に説明している。
したがって、今後はいかにして第3の矢を効果的に放つかと言うことになるが、それは氏の専門外であるので、一切触れられていない。
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11日:深尾京司 一橋大学教授(国際経済学、マクロ経済学)
アベノミクス肯定論(今がチャンス)
①日本は輸出拡大と経常収支の黒字が必要
②米国の量的緩和解除、為替相場調整の好機
③デフレ脱却後は成長戦略通じ需要創出を
関口評
第1及び第2の矢に関しては、米国に余裕が出てき始めた今がチャンスであり、この好機を逃がすべきではないと指摘した上で、日銀が余力を保持しているうちに第3の矢、成長戦略の発動が必須であると言う警告は、真剣に受け止めるべきであろう。
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3者の論旨を全体として見ると、嶋中氏の肯定論は短期の不況脱出策としての第1及び第2の矢が合理的な政策である事を示すものであり、深尾氏の肯定論は、それが中長期に渡る成長軌道に乗るための条件を指摘するものだと考えることが出来る。
そして、斉藤氏の否定論は、アベノミクス自体の効果を否定すると言うよりも、その破綻に繋がり兼ねない外部要因や国内既得権構造の存在を警告したものと捉えるべきだろう。

まさに現下の日本経済は綱渡りの中間点に差し掛かったところであり、安倍政権であろうとなんであろうと、この綱を渡りきらない限り展望が開けるとは思えない。
与野党、国民ともに綱を揺さぶるようなことはすべきでない。
殺すなら渡りきった向こう岸で待ち伏せしていれば良いのだ。

2014年12月10日水曜日

学力テストの結果公表について

昨日の日経夕刊に静岡県の川勝平太知事が、文科省の指導に反して学校別成績と優秀校の校長名を公表したことが問題視されているという記事があった。

全く奇っ怪な世の中になったものだ。
日頃、一生徒の虐め自殺でTVの前に校長を引きずり出しだし犯罪人扱いしたり、何かにつけて情報公開しろと喚いている連中が、自分たちに都合の悪いことになると途端に、プライバシーの侵害だの格差助長だのと言い出すのをマスコミは窘めるどころか煽りたて、政府もそれを止められない。そこに有るのは、責任回避とエゴイズムだけだと言いたくなる。

そもそも教育は生徒のためにある。優秀校の校長名を公表して困るのは生徒でも保護者でもない。無能校長だけである。学校別成績を公表して困るのも生徒でも保護者でもない。無能教師と子供の将来より自分の世間体に拘る駄目保護者だけである。
有能な校長や教師が、赴任して一年後に、学校全体が見違えるように活性化した例は山ほどあるし、レベル如何に拘わらず熱意の有る教師に付いた生徒が、卑屈になることはない。

私自身の経験で言えば、母校桐生市立西中学校では、成績順位でクラスを分けるため、一学年300名の成績を毎学期廊下に貼り出していたが、成績順で、気まずくなるような雰囲気は全く無かった。今でも同窓会などで、主役を務めるのは、勉強など程々に済ませていた連中で、30年位前の例会で昔話が弾んだときに、そのうちの一人が、「・・関口は、世の中で一人前にやって行けるだろうかと心配だったよ、しかし、何とかなって良かったな...。」と言って慰められたことがある。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/07/h24-0311mov.html

話を静岡県知事の戻すが、川勝知事は、私の学生時代の級友、石川嘉延君の後任で、石川君が全幅の信頼を置いている人物だと聞いている。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2010/09/blog-post.html

2014年12月1日月曜日

大石先生を偲ぶ会

恩師を偲ぶ会に出席して来ました。

去る11月28日(金曜日)、永田町の山王日枝神社と向かい合うキャピトルホテル東急で、ゼミの恩師、大石泰彦東大名誉教授を偲ぶ会が開かれ、最後のお別れをして来ました。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/07/blog-post_20.html(関口益照:昭39年卒)
http://www.suzuki.org/japanese/ronbun/right_mag20140611.html(鈴木淑夫:昭30年卒)
案内状に、学会を始め、官界、政財界で活躍する多くの方々の声・・云々、と有ったので、情報大学時代に小田稔学長が急逝されたときのような、物々しい弔問外交もどきになるのではと、一旦は、欠席するつもりで友人にもメールで連絡していたのですが、若しかしたら結婚式で媒酌の労を取っていただいた満知子夫人にご挨拶できるかも知れないと思い直して行って来ました。

いざ始まると、入り口では、新聞等でお馴染みの錚々たる大先輩3人の所謂、立礼を受け、次いで遺影に向かって献花、夫人へのご挨拶が延々と続きましたが、懸念していた社交儀礼抜きの和気藹々たる同窓会の雰囲気で、ほっとしました。
最年長は昭和28年卒で私より9歳上、最年少は昭和57年卒で20歳下でしたから、50代前半~80代後半までの高齢者ばかりで、事務方で走り回っていた女性も、どこかの学会長とか言っていました。

こういうときは、老人が杖を付いて危なっかしそうにしているのは、圧倒的に有利です。
http://members3.jcom.home.ne.jp/sekiguchi_prof/ryakureki/keiyu2013.6.html
夫人とも2番目くらいに長い時間お話が出来ましたし、その後は、幹事の一人らしい人が発起人やご家族の席のすぐ後ろの席へ案内してくれました。

席についてから徐ろに会場を見渡すと、座っているのは精々50~100人、残りの200から300人は立ったままでした。その中に同期の片山君(夫人と一番長々と話していたのは彼です)と森田君を見つけたので私の横に座らせて3人で大きな顔をしていました。

発起人の中には、今回文化勲章を受けた根岸隆氏、安倍首相のブレーンとなった浜田宏一氏らがいました。

浜田さんには、ぜひ聞いてみたい事がありましたが、大石夫人らと同じ丸テーブル席だったので会場では遠慮しました。
ところが付いていたと言うか、退場の際、出口に立っていた見送り人の一人が浜田さんだったので、単刀直入に2つ質問してみました。
ひとつは、「日本でハイパーインフレは、(当分の間)起こりませんよね?」
もうひとつは、「資産インフレは、(ジェラシーの問題を別とすれば、日本経済にとって)悪いことではないでしょう?」

先生がどう答えたかは、言えませんが思ったとおりの感触でした。
亡き恩師から最後のプレゼントを頂いたと思っています。