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2012年8月8日水曜日

空蝉(うつせみ)ならぬ現蝉(うつつせみ)

去年は、7月上旬に蝉の抜け殻を見つけたのに、今年は、どうしたわけかずっと遅れて下旬になるまで全く蝉の声も聞こえず姿も見なかった。
やっと2週間近く遅れて、微かに鳴き声らしき音が聞こえたので、朝早く出かけてみると、玄関ポーチの前のタイルの上に抜け殻らしきものが仰むけに転がっていた。 ああ、やっと出だしたかと思って手にとって見たら何と脱皮に失敗して敢え無く最期を遂げた穴蝉(郷里の桐生近辺では、羽化する前の蝉の幼虫をこう呼んでいた)だった。

子供の頃の私にとって穴蝉は、成虫以上の宝物だったので、そのまま捨てるに忍びず、持ち帰ったものの流石に死骸となるとあまり気味の良いものではない。 そこで、せめて記念にと撮ったのがこの画像である。 それにしても、これまで、こんな焼けたタイルの上に這い出して死んでいた例はこの家を建ててから20年以上経つが一度も無かった。

公園で鳴いているのもクマゼミやミンミンゼミがやけに多く、いずれにしても変な夏である。

我が家の山百合

谷間の白百合と言いたいところだが、猫の額に白百合では百合に申し訳ない次第。

例年は3本位咲いていたのに、今年はこれ一本しか花を付けなかった。
何となくおかしな夏である。

2012年8月6日月曜日

小学校の教科書に載せたい言葉。

以前から、TVニュースを見るたびに出演者の能天気な、或いは傲慢で自己中心的な発言に我慢がならず、悪口ばかり言って家人の不興を買って来たが、2008年11月の発症以来、それが益々激しくなり、その都度、精神安定剤のお世話にならざるを得ない状態が続いている。 しかし、ときには文句なしに感激して病苦の不快感を忘れることもある。

その一つは、これまでこのブログでも何度か触れてきたが、一昨年のノーベル物理学賞を受賞した小林博士の夫人がTVインタビューに答えて言われた言葉・・・夫人は小林氏の母堂が氏の受賞を見ずに他界されたことに触れそれが一番の心残りだと言った後、こうつぶやかれた・・・ でも人生ってそういうものですよね」 であるが、ついこの間、それに勝るとも劣らない言葉を聞くことが出来た。 ロンドンオリンピックの男子体操競技で個人総合優勝を果たした内村航平選手のお母さんがTVアナウンサーのお定まりの愚問に答えて言われた言葉・・・「私は産んだだけですから」 である。

私は、こういう謙虚な方々に心から敬服する。 いずれも小学校の教科書に載せて然るべき平成の名言だと思うのは私だけではないだろう。