21日(火)の日記に、私の娘が正岡子規の妹の律さんに共感しているらしいと書いたが、ついでに娘のBLOG を覗いてみた。 その中に 2010.10.3 付けの日記で "漁師町の、かくれたスタインウェイ" というタイトルの記事があり、内容も悪くはないのだが、前からそのタイトルが気に入っていた。 それもただ気に入っていただけではなく、ずっと前からどこかで聞いたことがあるような気がして仕方なかった。 ここのところ益々激しくなった既視感のせいかと思っても見たが、どうも何か引っかかる。
いつもこういうときは、ベッドの中でうつらうつらしているうちに、突然、はっと気がつくのだが、今回もやはりそうだった。 第2次大戦中の欧州戦線で、敵味方を問わず大ヒットした愛唱歌、と言えば言わずと知れた例の "リリー・マルレーン(Lili Marleen)" 、その公式サイト(ドイツ語) の解説で読んだことがある・・・
「リリー・マルレーン」は、第一次大戦に従軍した詩人ハンス・ライプが東部戦線に出征する直前に書いた詩集 「港の小さなオルゴール」 の中の一編・・・
この 「港の小さなオルゴール」 というタイトルの持つ哀歓と 「漁師町の、かくれたスタインウェイ」 という言葉の響きが共通する感興を呼び起こしたに違いない。 もちろん、娘は、"リリーマルレーン" も知らなければ、まして 「港の小さなオルゴール」 などという詩集のタイトルなど知る由もない。
2010年12月27日月曜日
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