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2015年1月10日土曜日

「伝説のディーラ」藤巻健史の他人事のような警告

今日の日経広告欄によれば、嘗てバブルの頃、外資系投資銀行の東京支店で、伝説のディーラーと呼ばれ世界の金融市場で、”ミスわたなべ” と共に注目されていた(本人曰く)藤巻健史氏が何冊目かのアンチ日銀論を発行したらしい。

オドロオドロしい見出しが何行か躍っているが、要するに日銀の異次元緩和は、危ない賭けでそのうち日本国債の暴落を招くのは火を見るより明らかだから金持ちは早く処分した方が良いという "抜け駆けの進め” である。

国を挙げて、デフレ脱却のために荒療治もやむなしと踏ん張っているときに、援護どころか足を引っ張るような事を言って賢しらぶるのは外資系禿鷹企業で成功した小金持ちの通弊である。

そもそも日本国債の信用度をブラジル国債やジンバブエ国債のそれと同列に論ずる姿勢からして ”外から目線” そのものである。
一旦、市場の信任が失われたら暴落しかないとか、その結果は戦後の日本や旧ユーゴのようなハイパーインフレ(数百倍~数百万倍)に帰着するとか、いかにも政府や日銀が無知か、さもなければ悪意の確信犯であるかのように利いた風な事を言い立てているのは、彼こそ無知かさもなければ、日本叩きの確信犯である証拠だと思うしかない。

こういう売国的言辞こそ、日本国債の信任を傷つけるものだと言うことを、"伝説のディーラ” が知らないはずが無い。
殆どの日本国債保有者は、旧植民地諸国の傀儡支配層と違って、自国政府と自国民を信頼しており、我勝ちに国を捨てて生き残ろうなどとは思っていない。日本人としての意識を持っている金持ちの大半は、今でも、「円が紙くずになるときは国が駄目になるときだ。国が駄目になったときに自分だけ財産を後生大事に抱えていてもしょうがない。」と思っているはずだ。こういう国民性を無視して日本国債の信任が危ういなどと揺さぶりをかけるのは、意識的にか無意識にか知らないが、欧米金融資本の犬と成り下がっている人々である。

安倍さんや黒田さんも自分たちが必死になって支えているうちに、早く国民が元気になって自力で活路を開いて欲しいと思っているのだ。
昨年の暮れ、浜田宏一氏に「ハイパーインフレは起きませんよね?」、と聞いたときの返事の中に、「暫くはね・・」と言う言葉があったのはそのことに違いない。
その足を引っ張る藤巻氏は、馬鹿正直な日本の富裕層を狡猾な売国奴にしたいのだろうか?

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