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2014年12月25日木曜日

山岡鉄舟・・西郷隆盛が明治天皇の人間教育を託した剣・禅・書の達人

西郷隆盛が「余人をもって替えがたし」として、若き明治天皇の側近に送り込んだ鉄舟 が、世界史上比類の無い名君を育てた。

国際派日本人養成講座のNo.775 国史百景(2) 山岡鉄舟、若き明治天皇を諫(いさ)めるに関する詳細記事。(Powered by BIGLOBEウェブリブログ) 酒に酔って殴りかかった若き明治天皇を、山岡鉄舟は体を張って諫めた。
意味も無く天皇制を賛美する自称愛国者は、この両名無かりせば、明治維新は成就せず、列強の世界植民地化は、阻止できなかったであろうと言う事を認識すべきである。

皇統の存在意義は、「東条元首相の遺言(全文)」 のコメント欄に書いたとおりであるが、その堕落と形骸化を阻止しえたのは、国家危急存亡のときに彼らのような私心の無い傑物が現れたからである。

因みに、山岡鉄舟 は、日経朝刊の連載小説、「黒書院の六兵衛」のモデルと思しき人物です。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html

2014年12月24日水曜日

【東条英機】遺言全文



【東条英機】遺言全文 (昭和23年12月22日夜)
https://www.facebook.com/910415488986697/photos/pb.910415488986697.-2207520000.1419405233./970512629643649/?type=1
 開戦の時のことを思い起こすと実に断腸の思いがある。今回の処刑は個人的には慰められるところがあるけれども、国内的の自分の責任は、死をもって償えるものではない。しかし国際的な犯罪としては、どこまでも無罪を主張する。力の前に屈した。自分としては、国内的な責任を負うて、満足して刑場に行く。ただ同僚に責任を及ぼしたこと、下級者にまで刑の及びたることは、実に残念である。
 
天皇陛下および国民に対しては、深くおわびする。

 天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。天皇陛下の形式については、あえて言わぬ。存在そのものが必要なのである。それにつきかれこれ言葉をさしはさむ者があるが、これらは空気や地面のありがたさを知らねと同様のものである。

 東亜の諸民族は、今回のことを忘れて将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様の権利をもつべきであって、その有色人種たることをむしろ誇りとすべきである。インドの判事には、尊敬の念を禁じ得ない。これをもって東亜民族の誇りと感じた。

 現在の日本を事実上統治する米国人に一言するが、どうか日本の米国に対する心持ちを離れしめざるように願いたい。

 また、日本人が赤化しないように頼む。

 米国の指導者は、大きな失敗を犯した。日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。いまや満州は赤化の根拠地である。朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。米英はこれを救済する責任を負っている。

 日本は米国の指導にもとづき武力を全面的に放棄した。それは一応は賢明であるというべきである。しかし、世界が全面的に武装を排除していないのに、一方的に武装をやめることは、泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。

 戦死傷者、抑留者、戦災者の霊は、遺族の申し出があらば、これを靖国神社に合祀せられたし。出征地にある戦死者の墓には、保護を与えられたし。従って遺族の申し出あらば、これを内地に返還せられたし。

 以上が昭和23年12月22日夜、死刑執行(12月23日零時)数時間前に、東京巣鴨において、教誨師の花山信勝師の前で東条英機が朗読した遺言の摘要である。

『秘録 東京裁判』清瀬一郎著(中央公論新社)より抜粋


2014年12月15日月曜日

さらば60年代・・プラタナスの枯葉舞う冬の道で...♪

はしだのりひことシューベルツ「風」(作詞:北山修 作曲:端田宣彦) 

この季節になると近所の緑道の入り口と出口に一本ずつ立っているプラタナスの葉が散り始め、毎朝、我が家の門柱の前に吹き溜まるので、ごみ出しのとき拾い集めるのに一苦労します。
そんなとき気分転換にこの歌を頭の中で "口ずさむ" ことにしています。
http://youtu.be/HUI7SNT7jOw?t=51s
もひとつおまけ
http://youtu.be/RNMg1duOMCg
ついでに、デビュー当時のシューベルツ
http://youtu.be/ugtGClQLUdQ



人は誰も ただ一人旅に出て
人は誰も ふるさとを振りかえる
ちょっぴりさみしくて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人はだれも 人生につまずいて
人はだれも 夢破れ 振りかえる

プラタナスの 枯葉舞う冬の道で
プラタナスの 散る音に振りかえる
帰っておいでよと 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人は誰も 恋をした切なさに
人は誰も 耐え切れず振りかえる

何かをもとめて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ

振りかえらず ただ一人一歩ずつ
振りかえらず 泣かないで歩くんだ

何かをもとめて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
吹いているだけ

故郷、桐生市の ”まちなか野外コンサート”

桐生高校の後輩で、桐生商店街活性化の中心的推進者でもあるフェイスブック友達の茂木さんが桐生の高校生や小学生による ”まちなか野外コンサート” を紹介して下さいました。
とくに桐女(県立桐生女子高校)オーケストラの演奏は圧巻だそうです。
因みに、私の西小・中時代の同級生で桐女音楽部で活躍した故松本(旧姓)芳枝さんのご子息はブザンソンの指揮者コンクールで優勝し、欧州で活躍されている沼尻竜典氏です。
https://www.facebook.com/yoshiyuki.mogi.1/posts/604047023039067
第3回 桐生ジョイタウン
まちなか野外コンサート
桐生高校
桐生第一高校
桐生商業高校
桐生工業高校
樹徳高校
桐生女子高校
東小学校
南小学校
いよいよ、最後の桐女オーケストラの登場…


2014年12月12日金曜日

『日経経済教室』 アベノミクス評価の総集編

日経経済教室が12月9日から3日間に渡って3人の論者にアベノミクスの当否を論じさせました。
各論文の冒頭に掲げられた論旨とそれに対する私の意見は以下のとおりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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9日:斎藤誠 一橋大学教授(マクロ経済学)
アベノミクス否定論
①「15年デフレ」の正体は海外への所得流失
②原料高と輸出競争激化で交易条件が悪化
③尋常でない財政と金融政策で将来につけ
関口評
①②に対して③(アベノミクスの第1、第2の矢)は百害あって一利なしと断定し、アベノミクスが、経済実態の誤認に基づくピント外れの処方箋だと言う論旨は、理論的には正しいが、政治的現実を無視した理想論で、それ対する代案が、交易条件の改善と構造改革の効果が上がるのを待つべきだと言う抽象的なものでしかないのでは、まさに評論家の空論と言うしかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10日:嶋中雄二 三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所長
アベノミクス肯定論(推移は想定内)
①異次元緩和は円安や資産高通じ需要刺激
②マネー供給は1年半後に名目成長に寄与
③中身の無い奇策ではなく理論的に裏付け
関口評
景気循環論、景気予測論の第一人者だけあって、黒田日銀の異次元緩和が正統的な金融政策ルール(マッカラム・ルール)を基本とし、それに為替変動や政策実施と効果発現のタイムラグを見込んだきわめて合理的な政策であること、実績データの観測結果が、想定の範囲で推移していることなど、アベノミクスの第1及び第2の矢が有効に機能していることを明快に説明している。
したがって、今後はいかにして第3の矢を効果的に放つかと言うことになるが、それは氏の専門外であるので、一切触れられていない。
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11日:深尾京司 一橋大学教授(国際経済学、マクロ経済学)
アベノミクス肯定論(今がチャンス)
①日本は輸出拡大と経常収支の黒字が必要
②米国の量的緩和解除、為替相場調整の好機
③デフレ脱却後は成長戦略通じ需要創出を
関口評
第1及び第2の矢に関しては、米国に余裕が出てき始めた今がチャンスであり、この好機を逃がすべきではないと指摘した上で、日銀が余力を保持しているうちに第3の矢、成長戦略の発動が必須であると言う警告は、真剣に受け止めるべきであろう。
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3者の論旨を全体として見ると、嶋中氏の肯定論は短期の不況脱出策としての第1及び第2の矢が合理的な政策である事を示すものであり、深尾氏の肯定論は、それが中長期に渡る成長軌道に乗るための条件を指摘するものだと考えることが出来る。
そして、斉藤氏の否定論は、アベノミクス自体の効果を否定すると言うよりも、その破綻に繋がり兼ねない外部要因や国内既得権構造の存在を警告したものと捉えるべきだろう。

まさに現下の日本経済は綱渡りの中間点に差し掛かったところであり、安倍政権であろうとなんであろうと、この綱を渡りきらない限り展望が開けるとは思えない。
与野党、国民ともに綱を揺さぶるようなことはすべきでない。
殺すなら渡りきった向こう岸で待ち伏せしていれば良いのだ。

2014年12月10日水曜日

学力テストの結果公表について

昨日の日経夕刊に静岡県の川勝平太知事が、文科省の指導に反して学校別成績と優秀校の校長名を公表したことが問題視されているという記事があった。

全く奇っ怪な世の中になったものだ。
日頃、一生徒の虐め自殺でTVの前に校長を引きずり出しだし犯罪人扱いしたり、何かにつけて情報公開しろと喚いている連中が、自分たちに都合の悪いことになると途端に、プライバシーの侵害だの格差助長だのと言い出すのをマスコミは窘めるどころか煽りたて、政府もそれを止められない。そこに有るのは、責任回避とエゴイズムだけだと言いたくなる。

そもそも教育は生徒のためにある。優秀校の校長名を公表して困るのは生徒でも保護者でもない。無能校長だけである。学校別成績を公表して困るのも生徒でも保護者でもない。無能教師と子供の将来より自分の世間体に拘る駄目保護者だけである。
有能な校長や教師が、赴任して一年後に、学校全体が見違えるように活性化した例は山ほどあるし、レベル如何に拘わらず熱意の有る教師に付いた生徒が、卑屈になることはない。

私自身の経験で言えば、母校桐生市立西中学校では、成績順位でクラスを分けるため、一学年300名の成績を毎学期廊下に貼り出していたが、成績順で、気まずくなるような雰囲気は全く無かった。今でも同窓会などで、主役を務めるのは、勉強など程々に済ませていた連中で、30年位前の例会で昔話が弾んだときに、そのうちの一人が、「・・関口は、世の中で一人前にやって行けるだろうかと心配だったよ、しかし、何とかなって良かったな...。」と言って慰められたことがある。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/07/h24-0311mov.html

話を静岡県知事の戻すが、川勝知事は、私の学生時代の級友、石川嘉延君の後任で、石川君が全幅の信頼を置いている人物だと聞いている。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2010/09/blog-post.html

2014年12月1日月曜日

大石先生を偲ぶ会

恩師を偲ぶ会に出席して来ました。

去る11月28日(金曜日)、永田町の山王日枝神社と向かい合うキャピトルホテル東急で、ゼミの恩師、大石泰彦東大名誉教授を偲ぶ会が開かれ、最後のお別れをして来ました。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/07/blog-post_20.html(関口益照:昭39年卒)
http://www.suzuki.org/japanese/ronbun/right_mag20140611.html(鈴木淑夫:昭30年卒)
案内状に、学会を始め、官界、政財界で活躍する多くの方々の声・・云々、と有ったので、情報大学時代に小田稔学長が急逝されたときのような、物々しい弔問外交もどきになるのではと、一旦は、欠席するつもりで友人にもメールで連絡していたのですが、若しかしたら結婚式で媒酌の労を取っていただいた満知子夫人にご挨拶できるかも知れないと思い直して行って来ました。

いざ始まると、入り口では、新聞等でお馴染みの錚々たる大先輩3人の所謂、立礼を受け、次いで遺影に向かって献花、夫人へのご挨拶が延々と続きましたが、懸念していた社交儀礼抜きの和気藹々たる同窓会の雰囲気で、ほっとしました。
最年長は昭和28年卒で私より9歳上、最年少は昭和57年卒で20歳下でしたから、50代前半~80代後半までの高齢者ばかりで、事務方で走り回っていた女性も、どこかの学会長とか言っていました。

こういうときは、老人が杖を付いて危なっかしそうにしているのは、圧倒的に有利です。
http://members3.jcom.home.ne.jp/sekiguchi_prof/ryakureki/keiyu2013.6.html
夫人とも2番目くらいに長い時間お話が出来ましたし、その後は、幹事の一人らしい人が発起人やご家族の席のすぐ後ろの席へ案内してくれました。

席についてから徐ろに会場を見渡すと、座っているのは精々50~100人、残りの200から300人は立ったままでした。その中に同期の片山君(夫人と一番長々と話していたのは彼です)と森田君を見つけたので私の横に座らせて3人で大きな顔をしていました。

発起人の中には、今回文化勲章を受けた根岸隆氏、安倍首相のブレーンとなった浜田宏一氏らがいました。

浜田さんには、ぜひ聞いてみたい事がありましたが、大石夫人らと同じ丸テーブル席だったので会場では遠慮しました。
ところが付いていたと言うか、退場の際、出口に立っていた見送り人の一人が浜田さんだったので、単刀直入に2つ質問してみました。
ひとつは、「日本でハイパーインフレは、(当分の間)起こりませんよね?」
もうひとつは、「資産インフレは、(ジェラシーの問題を別とすれば、日本経済にとって)悪いことではないでしょう?」

先生がどう答えたかは、言えませんが思ったとおりの感触でした。
亡き恩師から最後のプレゼントを頂いたと思っています。

2014年11月28日金曜日

攘夷か開国か・・安倍政権を評価するためのフレームワーク

攘夷か開国か・・安倍政権を評価するためのフレームワーク(完・・10月24日)

水道事業の民営化と外資への開放、郵政民営化やTPPをはじめとする欧米との確執(かくしゅう)は、幕末以来続いている攘夷論と開国論の延長そのものである。
したがって、その功罪(成否)の答えもヒントも明治維新史の中にすべて存在する。
その構図は以下の通り、
攘夷派(スローガン=尊皇攘夷)
・主張(建前): 神国日本über alles
・動機(本音): 倒幕の口実
・功罪(成否): 旧支配層の一掃と指導者の若返り
・代表的人物: 高杉晋作(列強に対峙・民族路線) 
開国派(スローガン=文明開化)
・主張(建前): 和魂洋才
・動機(本音): 西洋列強へのキャッチアップ
・功罪(成否): 白人支配の既成事実化(名誉白人待遇の欺瞞)
・代表的人物: 西郷隆盛・勝海舟(列強に対峙・民族路線)
         : 大久保利通・岩倉具視(列強に追随・欧化路線)
高杉晋作像
①アヘン戦争後の上海租借地で西洋支配の実態を知る
②身分を問わず志願兵を募り、奇兵隊と名づける・・わが国、国民皆兵制の魁
③馬関戦争敗北で西洋列強の実力を認識、長州藩近代化を断行、
③講和交渉で、彦島の租借要求を断固として拒否し、植民地化の芽を絶つ
④藩庁からは、危険人物と看做され謹慎や投獄の扱いを受けながら、危急存亡の際は、藩主直々の命令で呼び出された切れ者
⑤生かしておきたかった志士の筆頭・・結核に斃れた早世の英雄、享年27才1
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/nihonwomamottutatakasugisinsakunoigyou.htm
西郷隆盛像、
①薩英戦争敗北で西洋列強の実力を認識、薩摩藩近代化を断行
②英公使パークスの薩摩藩援助(罠)をはぐらかす外交力と見識
③宮廷改革、廃藩置県、を断行する決断力と人望
④山岡鉄舟(旧幕臣)、村田新八(薩摩藩士)を明治天皇養育係に押す慧眼
⑤東郷平八郎(薩摩藩士)の英国留学を実現する名伯楽
⑥ビスマルク(軍事力行使を控え多角外交を展開)を称揚する深謀遠慮の人
⑦政府工作員の暗躍に憤激して暴発した私学校生徒を切り捨てず、敢えて敗軍の将となった義と情の人
⑧鉄舟 とともに明治天皇が全幅の信頼をおき、生涯、心の支えとしていた人物。
⑨初代首相にしたかった人物・・それを何としても阻止したい勢力が存在した!
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html
http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogdb_h18/jog429.html
http://saigou.at.webry.info/201208/article_1.html
以上を踏まえて安倍政権を評価すると・・・

TPP(世界市場の再編成)の是非
・市場開放: 開国を前提とする外交戦(西郷・勝路線)
・社会制度: 開明的民族主義(西郷・勝路線)
・国内改革: 既得権力との戦い(敵は内外にあり・・廃藩置県に匹敵する難事業)
国家戦略の選択
・民族文化の並立(西郷・勝路線)か西欧文化に同化(大久保・岩倉路線)か?
・安倍政権の路線: 今のところ西郷・勝路線を貫こうとしているかに思われる。

安倍政権は明治維新で妥協せざるを得なかった真の民族独立を目指しているかに見えるが、周囲には敗戦利得者を中心とする似非民主主義者が跋扈している。
今のところ、絶妙なフットワーク(押すときは押し、退くときは退く)で地雷原を渡り切ろうとしている。
内外の日本封じ込め勢力の執拗な挑発をかわしつつ、インド、ロシア、ブラジル、オーストラリアという21世紀の超大国予備軍を押さえて内堀を固め、さらに、アセアン、アフリカ、アラブ諸国を外堀に取り込もうという大戦略が垣間見える。
さらに付け加えるなら、イスラエルという強力な友軍を介して、欧米の穏健・良識派と気脈を通じていることも当然のこととして考えなければならない。
それを何としても阻止したい内外の反日勢力が存在する!
間違っても挑発に乗ってはならない。
望むらくは、良識ある愛国日本人が、反安倍キャンペーンに踊らされないことだ。

2014年11月26日水曜日

母国語なくして国家民族なし

日本人は英語が苦手なのではなく、大半の日本人にとって英語など必要が無いから適当にやっているだけです。
英語だって、これから何十年保つかわかりません。
50年前のロシア語ブームはどこへ行ってしまったのでしょう。
http://50yearsagotoday.blogspot.jp/2010/10/19601024.html
日本語で間に合うことを何故英語で言い換えなければならないのでしょう。
イスラエルは、建国時に集まってきた移住者の殆どがヨーロッパ系の言語を話していましたが、あえて死語と化していたヘブライ語を復活させて国語にしました。
2000年以上、放浪しながら滅びなかった民族たる所以です。


日本語で書かれた書籍が売られているのを当たり前と思っていた事自体が世界的には稀だったという驚きの事実。そして 先人達に感謝。日本最高
アップロードしたユーザー: XXYYTUBE_.

2014年11月20日木曜日

政治に関心のある方へ・・私自身はノンポリですが

新聞、TVで報道されないことを、ネットで知るのは結構だし必要なことだと思いますが、ネットの世界は玉石混交で、概ね政府の真面目な活動まで扱き下ろす方向に偏向しがちです。

基本的には政府の報道をきちんと読んだ上で、他のメディアの批判報道を見て真偽を判断すべきでしょう。その場合も、飽くまでも判断であって、真偽を確実に確かめる方法はありません。

首相官邸トップ>新着情報
http://www.kantei.go.jp/jp/news/index.html

三つ子の魂百まで・・里山賛歌

私は群馬県の渡良瀬川上流で幼い日を過ごしましたが、里山の景色は日本中同じようで、故郷に帰ったような気がします。


https://www.facebook.com/masuteru.sekiguchi/posts/746392255440990?pnref=story

2014年11月13日木曜日

タイと日本・・植民地化を回避した知恵と気概

日本と並んで植民地化を回避してきたタイは、大戦中も対米中立を維持していましたが、日本の敗戦直前に対日宣戦布告し、戦後体制で戦勝国の地位を確保すると言う絶妙の外交力を発揮しました。

今回の軍事政権も、国際的な(欧米流の!)軍政否定論を百も承知の上で、米中対立の好機を捉えて、クーデターを決行し、腐敗政治家を一掃した上で、欧米に介入の隙を与える前に、早期の民生復帰を宣言すると言う離れ業を演じています。
戦前の日本の青年将校たちがお粗末だったのは、欧米に、クーデター= 軍部独裁=狂信的軍国主義、というレッテルを貼る口実と隙を見せたことです。
それでも、何もしない今の自衛隊よりはマシかも知れませんが・・そうかと言って、戦前の軍人以上に馬鹿正直な田母神氏を担いでクーデターなど起こしたら、その日のうちに米軍に制圧されてしまうでしょう。
裏で米国の了解を取った上で左翼一掃の手段として一芝居打つと言うのなら、ありえない話ではなくなりますが、米国主導でなければ実行不可能でしょう。。
それにつけても、タイの外交力には、驚嘆するばかりです。
幕末に高杉晋作や榎本武揚、西郷隆盛、らがやって以来、日本では誰もできなかったことです。 

タイの対米中立と対日宣戦布告を可能にしたのは、 駐アメリカ合衆国大使のセーニー・プラーモートが、本国政府からの対米宣戦布告の通達を拒否、対日レジスタンス運動を開始していたからですが、幕末の日本で幕府の命令に従わず、函館政府の独立を欧米に承認させた榎本武揚も同じことを考えていたに違いありません。 官軍に降伏する際、敵将黒田清隆に、日本にとって失うに忍びないとの遺言とともに ライデン大学留学中に学んだ『万国海律全書』を託したことからもその真意が、日本国の生き残り策だったことは明らかです。

2014年11月11日火曜日

新通商秩序と安倍外交・・TPPにどう対処すべきか

TPPにどう対処すべきか 

【米国のパワーシフト】
共和党が上院でも多数を占め、オバマ政権の足を引っ張ると言う意見がある一方、議会が共和党に一本化されたことで、反って政権運営はやり易くなるという見方もあります。 私も後者の意見に賛成です。 とくに外交戦略では、国益に徹した行動をとるはずで、日本にとってより、中国にとって有利な状況になったと考えたほうが正解でしょう。 安倍多角外交の真価が問われるのはこれからです。 米中という飛車角を封じる妙手は何か? 

【米国の対中国政策】
米国の主戦派も融和派も、日中離間策が国益の根底であることでは一致していると考えないと判断を誤るでしょう。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/02/blog-post_25.html
違いと言えば、主戦派は、日中間の小規模紛争は、米国の国益上、常に歓迎する立場であり、米国の存立のために必要なら大規模戦争も辞さない強固な意志を持っているように思われるのに対し、融和派は、極力、軍事衝突を回避し、経済的もしくは、金融上の利権拡大に重点を置いているということだろうと思います。その場合、飽くまでも、日中両国が米国の利権拡大、少なくとも利権確保を妨げない通商政策を受け入れることが条件になるはずです。それらが満たされない場合、最後の手段は、主戦派に同調することになると思います。戦前の満州国を巡る顛末は、それを如実に物語っています。 これは、謀略でもなんでもない当たり前の政策で、米国エリートだけでなく、ASEAN、APEC・・etc.のリーダー達にとっても暗黙の了解事項でしょう。 http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html 

【EU、米国、日本の駆け引き】
米国は、オバマの中間選挙対策を口実にして、真の狙いが非関税障壁にあることを隠して来ましたが、欧州は、逆にそれが最も重要で、例示として郵政開放や鉄道の安全基準等を挙げ、そのためには、自動車やワインの関税引き下げに応じる用意があると言っています。
日本は、両者の真意を知ってかしらずか、関税交渉だけ騒いで、非関税障壁のことは噯にも出しません。
また、3者とも、ロシア、中国に対して積極的な攻勢に出る意思は無いようです。
一番腹黒い(賢い!)のは何処でしょう?

欧州の正論は、日本を非関税交渉の土俵に乗せるための囮で、日本がその土俵に乗った途端に、米国が豚肉や自動車の関税で妥協する見返りに、欧州案の延長上にあるかの如く装った米国版非関税障壁撤廃案を突きつけてくると言うシナリオもありえます。欧州案をミニマムラインとする米国と、それをマクシマムラインとして抵抗する日本の攻防という構図です。

どう考えても、欧州が主導権を握っているように見えますが、問題は米欧の間に裏取引があるかどうかでしょう。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/05/blog-post_7.html 

【獅子身中の虫:農協】
差当り、憂慮されるのは、TPP交渉に関して米国内でリークされた陰謀説に気をとられているうちに、米・中・ASEAN・印・豪・・etc.に梯子をはずされ孤立することで、逆に日本の国力に応じた交渉力を失ってしまうことです。 安倍政権の足を引っ張っている最大の癌は、民主党ではなく、米作農家の保護を口実に『兼業農家と称する似非農家の既得権』を守るため、専業農家だけでなく全産業、全国民を食い物にしている農協(JA)でしょう。 彼らが本当に日本の米作文化を守りたいなら、米作専業農家だけを対象とする直接所得保障に反対する筈がありません。 http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/08/tpp.html

二女性閣僚の辞任をどう見るか・・安倍、菅、小淵、松島四氏の器の真価?

愈々、波乱の第一幕が上った!

①米国のパワーシフト如何?
②四氏の政治感覚如何?

【米国のパワーシフト】

共和党が上院でも多数を占め、オバマ政権の足を引っ張ると言う意見がある一方、議会が共和党に一本化されたことで、反って政権運営はやり易くなるという見方もある。
私も後者の意見に賛成である。
とくに外交戦略では、国益に徹した行動をとるはずで、日本にとってより、中国にとって有利な状況になったと考えたほうが正解だろう。
安倍多角外交の真価が問われるのはこれからである。
米中という飛車角を封じる妙手は何か?

【4氏の政治感覚】

①安倍首相
女性登用は、それだけでも対外的に得点を稼げるのだから、安倍外交の一環として遣らない手はない、と読んだのは正解だろう。野党のスキャンダル作戦も、自ら脛に傷持つ身としては、遣り過ぎれば薮蛇になりかねないのは子供でもわかる。政治のプロである安倍晋三が、野党の揺さぶりを予想しなかったとは思えない。恐らく駄目元くらいに考えていたろうと思う。
任命責任などという言いがかりの無意味さには選挙民もいい加減ウンザリしているから、辞任の理由になどなる時代ではない。

②菅官房長官
両名の脇の甘さには拍子抜けしたかもしれないが、それも他の海千山千の連中のように汚れていない証拠だと言うことは承知の上で、あれこれ言わずにあっさり処分したのは見事である。こんなくだらないことで時間をつぶしている暇はないと言う態度には、まったく同感である。

③小渕前経産相
親の七光りに乗って議員になったのは良いが、選挙区の掌握が全然できていなかった。後援会のボスに牛耳られているようでは、田中真紀子以下である。
しかし、それに気が付くや直ちに全面的に非を認め、潔く辞任を表明し、政権へのダメージを最小限にとどめたのは、馬鹿でない証拠である。これを奇貨として後援会組織の刷新を断行し、一から自力で選挙を仕切れるようになれば大成するだろう。

④松島前法相
まったく法的に非難する理由がないことに、屁理屈で言掛かりを付けられただけだ。
したがって、法相である氏が、本人の意思としては辞任する気はないと頑強に抵抗したのは当然であり、そうあるべきでもあった。
にも拘らず、結局、辞任を受け入れたのには、それなりのシナリオがあったに違いない。
1、法相であるからには、法を犯していないという主張は絶対に譲れない。
2、しかし、野党はマスコミと共謀して、選挙法違反であるかのような印象操作をエスカレートさせ始めたので、国会運営の正常化のためという理由で、涙を呑んで(振りをして!)辞任する。
3、以上は首相、官房長官と共同で決めた筋書きだろう。官房長官が、「法相が言うことを聞かない」、とか言ってぼやいて見せたのもカモフラージュの心算だったに違いない。

それにしても、新聞記者の下らないしつこい質問によくもまあ、あれだけ丁寧かつ冷静に答えられるものだと感心する。
あれなら、いずれ中韓相手のタフ・ネゴシエーションも楽々とこなせるようになるだろう。


 「米国でも事情は同じ。女性の社会進出には時間が掛かる、忍耐と謙虚さが必要」・・・J・ケネディ大使の言ったことが良くわかります。
今頃、ホテルオークラのバー辺りに二人を招いて激励しているのではないか!

2014年10月18日土曜日

エボラ騒動・・医療複合体によるマッチ・ポンプか?

感染経路ばかり報道していないで、『感染する条件』 を包み隠さず解説すべきです。

まず一番に知りたいのは、体質的に抵抗力があって、発症せず世界中を動き回る保菌者がどの程度の割合で存在するかです。

次に知りたいのは、どのような接触がどの程度危険かです。例えば、電車の吊革などの器物経由の接触、乾燥状態の皮膚接触(着衣での抱擁や握手)、粘膜の接触(口舌キスや交接)、排泄物の体内吸収(経口摂取や創傷からの侵入)等々です。

伝統的に一番多いのは、売春婦経由ですが、売春そのものが無いことになっている偽善的世論によって、それに触れることがタブー視されている一方、風俗業者や出会い系サイト等による男女の乱脈な交渉が放任されている状況では、真の脅威は排除できません。

WHOや政府が本当に危険だと考えるなら、奇麗事ばかり言っていないで、せめて、このくらいの説明があってしかるべきでしょう。


弱毒化して致死率が下がるにつれて、世界中に蔓延するというのが、あらゆる疫病の共通パターンです。 密接な身体接触が無い限り感染しないとすれば、新手の性病が現れたと思えばよいでしょう。 嘗て、コロンブス達が新大陸から貰ってきた梅毒が世界中にばら撒かれたときと基本的には同じです。
潜伏期間、致死率ともに、梅毒とは極端に異なる点では、拡散しにくいという説明は尤もだとしても、大陸間の移動に船で何ヶ月も掛かった当時と、その数千倍の人間が飛行機でその日のうちに地球の裏側まで移動できる今日では、同列に論ずることは出来ません。 恐らく、両者の中間だろうと思います。
わが国の場合、他人とのキスや抱擁という『悪習』が無いのがせめてもの救いといえば言えますが。 性病を気にしないで男女交際をするようになったのは、50歳以下の世代あたりからでしょうか?
それ以前は、妊娠リスクより、性病感染リスクのほうが圧倒的に恐ろしかった時代で、婚約前に梅毒陰性の診断書を交換するのが一般でした。

過去半世紀、『軍産複合体』という言葉が、悪の総本家のように糾弾されて来ましたが、21世紀前半の最強集団は、『医療複合体』 だろうと思います。
各地の軍事衝突が、軍産複合体によるマッチ・ポンプであることは、暴露されつつありますが、同様に、各地のパンでミック騒動が、医療複合体によるマッチ・ポンプでないとは言い切れません。 誰が裏で画策しているのか知りませんが、『平和呆け・軍事忌避』 の有効期限が近づいたので、今度は、『健康呆け・疾病忌避』 に洗脳工作の軸足を移したのではないかと疑いたくなります。
心なしか、ノーベル賞の焦点が、医学・生理学賞や新物質合成に繋がる化学賞に当たり始めたような気もして来ました。
誰もが反対し難い 『神話』 で大衆を動かし、多数票を押さえて特権を握るというのが、いわゆる『民主主義』の常套手段ですから。

2014年9月15日月曜日

靖国神社を政治利用する自称愛国者とそれに迎合する政治家たち!

私の会社員時代の上司は、大連で出撃寸前に終戦となり、上官命令で帰国した特攻隊生き残りの山本卓眞少尉(新入社員時代の直属課長、後に名誉会長、靖国神社崇敬者総代)、実兄はレイテで戦死した勤皇隊隊長山本卓美中尉です。
二人とも陸軍航空士官学校出身の職業軍人でした。 

その山本課長の持論は、敗戦の最大の理由は、物量でも精神力でもなく技術力の圧倒的差だということでした。帰国後、東大第2工学部に入ったのも、『第2次日米戦は技術戦争なり』との確信からでした。
文系新入社員の技術部配属は、私の前には例がなく、初日に言われたのは、『君にはアプリケーション・デベロップメントをやって貰う。いずれ君たちの時代が来る』でしたが、私には何のことかさっぱり解らず、電子工学の応用研究をやるのかと思って、丸善でエレクトロニクスの教科書を買ってきたのを思い出します。現在のITC時代を50年前に見通していた先見の明に今更ながら敬服します。
http://members3.jcom.home.ne.jp/sekiguchi_prof/ryakureki/keiyu99.6.html

その山本課長が、自分も後を追うつもりで尊敬していた兄卓美中尉のことを、ある講演会の後の質疑応答で言葉少なに語った中で、兄が特攻出撃が決定してから死の直前まで遺言のつもりで書き残した日記に触れています。
http://melma.com/backnumber_256_3405449/

その冒頭にあるのは、揺るぎない使命感と限りない母への思いと最後の何年かを過ごした福島県原町への惜別の言葉です。
http://from76.exblog.jp/12846661/
決して、靖国神社ではなく、まして天皇や首相に足を運んで貰うことなどではありません。

戦後、『靖国で会おう』が合言葉だったと見てきたことのように言う人がいますが、それは新聞が流行らせた単なるキャッチフレーズで、実際に死んでいった隊員たちが、最後の瞬間に思い浮かべたことがあるとすれば、それは、家族や友人、故郷の思い出だったはずです。
少なくとも靖国神社より先祖の墓のほうが優先順位が高かったに違いありません。

もし、戦場で 『靖国で会おう』 が合言葉として広く使われたとすれば、それは、「ハチ公前で会おう」、「アキバで会おう」、「尾瀬で会おう」・・というときと同じ、分かりやすい待ち合わせ場所だったからでしょう。決してそこへ行けば、天皇や首相が来てくれると思ったからではないはずです。

山本さんも晩年には、
偕行社会長(旧陸軍および自衛隊将校の親睦会)
靖国神社崇敬者総代、
靖国神社崇敬奉賛会副会長
歴史教科書是正を求める会会長
終戦60年を考える会会長
に祭り上げられていましたから、真意か立場上かは知りませんが、首相の靖国参拝は当然だとする発言に終始していたようです。

しかし、それも中韓に言われたから止めるとか、反日分子が誰は行くべきではないとか干渉するのは怪しからんということで、英霊が待っているからだなどと考えていたからではないと思います。 

何しろ、多くの英霊にとって、あそこは戦友との待ち合わせ場所であって首相やお偉方との待ち合わせの約束などしていないのですから。
それ以前に、殆どの兵士は、地方ごとの連隊に所属していましたから、例えば高崎連隊の兵士であれば、間違いなく 『高崎で会おう』 が合言葉だったはずです。
それに元々遺骨は、あるとすれば靖国や千鳥ヶ淵にではなく、故郷の寺にあるのですから。 

どうしても首相の参拝を要求するのであれば、その前に天皇陛下の親拝を要求すべきだし、その際も、英霊をダシにするのでなく、国家としての尊厳を前面に出すべきです。
それが国際的に賢明でないと考えるなら靖国に拘るのは止めるべきでしょう。
もっと権威のある荘厳な戦没者慰霊碑を建てて、全戦没者の名前を刻めばよいのです。
その際、戦犯も含めるかどうかは、ドイツのビットブルク墓地に準ずるとか、後で何処かの国からイチャモンが付かないよう慎重にすべきでしょう。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/08/blog-post_26.html

2014年8月26日火曜日

自虐史観: ドイツと日本・・ヴァイツゼッカー演説の背景

昨日(8月24日)の日経コラム ”風見鶏” に、特別編集委員、伊那久喜氏が、ヴァイツゼッカー元西独大統領の有名な演説のことを書いています。

その中の何処を見ても、朝日と日経の報道にあったような謝罪の言葉などは何一つ見当たらず、ただ、ドイツの若い世代が自分達のあずかり知らぬ過去の事件で責任を問われる理由はないと、戦勝国の論理を突っ撥ねているだけです。

当時の駐西独日本大使有馬龍夫氏も、当時の各社特派員達も事情を知っていたから誰もこの演説のことは報道しなかったそうです。

事情とは、この演説が、その3日前にレーガン米大統領とコール西独首相がビットブルク墓地を訪れ世界中から批判されたのに対して、ヴァイツゼッカーがレーガンに謝意を述べたのに続いて、3日後の西独連邦議会において行われたと言うことです。

ビットブルク墓地には、ナチス親衛隊員も埋葬されていることを知らぬ者はいません! これは、謝罪の演説などではなく、自虐史観拒否の堂々たる宣言でした。 嘘だと思う方は、全文(原文英訳を読んでみることを勧めます。


2014年8月9日土曜日

心に残る歌・・本田路津子:『秋でもないのに』



若い頃から心に残っていた歌の一つですが、何時ごろ聴いたのか忘れていました。

1970年と言えば、私が30歳で当時としては職場で最年長を争う独身社員だった頃のことです。カレッジフォーク時代の始まりで、後輩に誘われてジョーン・バエズの来日公演を聴きに行ったことを覚えています。

そうか、あの頃の歌だったのか・・・45年前を思い出します。

津波から生還したドイツ人・・理屈ぬきに良い話です。


・・理屈ぬきに良い話です。 

と、言ったからといって、津波災害を美化するのは良くないと非難する人は居ないでしょう。

危機に臨んで、尚且つ他者のために献身的に行動するというのは、決して当たり前のことではありません。 大東亜戦争中には、もっと過酷な状況が到る所にありましたから、それだけ沢山の感動的な事実がありました。しかし、それを言うことは、戦争を美化することになるという理由でタブーにされています。

過酷な状況が、自然災害によるものであろうが、戦争によるものであろうが、そこで発揮された崇高な精神の価値に差はありません。 そろそろ、占領軍によって「閉ざされた言語空間」から抜け出さないと、国家なき民族として、第二のユダヤ人の運命(2000年間の流浪の悲哀)を辿ることになりかねません。

2014年8月6日水曜日

避暑生活3年目・・持ち腐れの山小屋も捨てた物ではない?

4半世紀前、バブルの頃、八ヶ岳東麓(清里)に建てたセカンドハウス(2階建て5LDK)も、現役の頃のゼミ生の合宿には役に立ちましたが、個人的には、多い年でも年に3回(5月、8月、11月)、各2~3日間、点検をかねて滞在するほかは、妻がサークルの友人を誘って偶に遊びに来るくらいで、とてもいわゆる別荘ライフには程遠い状態でした。
https://www.youtube.com/user/SEKIGUCHIMASUTERU
まして、6年前に急性大動脈乖離で死に損なった後は、酷暑に甘んずるか、長距離移動の難行に耐えるかという不毛の選択に迫られ、お荷物としか思えなくなりました。
それでも持ち続けたのは、私の海外出張中に新聞広告を見てその気になり、単身、列車を乗り継いで現地を訪ね、気に入った区画は売り出し対象外だという担当者を口説いて、何とか手に入れた妻の執念に抗する術がなかったからです。

手術後3年経った1昨年の夏、気温や気圧の急変に体調を崩しながらも、初めて3週間の長期滞在を敢行し、茅ヶ崎の我が家へ生還できたのを機に、昨年は更に延長し、4週間まで記録を伸ばすことに成功しましたが、毎日、1日を過ごすのがやっとで、とても読書はおろか、1年以上サボっているWEBサイト更新に手をつける気力は湧いてきませんでした。

という訳で、今年は「彼岸過ぎまで」を目標に、一層リハビリに励み、あわよくば、少しは、前向きな "仕事" をやる気になれればと思っていましたが、移動日(8月4日)はともかく、2日目からは、本を読む気にもなり、夕方には去年の2倍くらいの距離を歩いて来ることが出来ました。

おまけに、昨日は思わぬ出来事が有り、我が家も一人前の山荘になったような気がしてきました。
一つは、留守中の電気の使用量が異常に高いので、電力会社と管理センターの方々にあちこち調べていただいた際、ついでに床下にスズメバチの巣が出来ているらしいことが発見されたことです。さっそく駆除業者を呼んだところ、紛れも無くスズメバチだということでした。
昼間は危険なので夜になってからやりましょうということで、改めて完全武装で登場し、縁の下に潜りこみ下張りの板の一部を剥がし、ものの30分くらいで片付けてくれました。
まだ、巣造りをはじめてから2~3ヶ月しか経っていなかったので良かったものの何年も抛っておいたら大事になるところでした。

もうひとつは、2階の物干し用ベランダで小鳥(アオバヅク)の死骸が見つかったことです。
干からびて羽根も散乱気味でしたから、少なくとも1ヶ月くらい経っているのでしょう。
http://homepage2.nifty.com/tozan-women/tori/aobazuku2.jpg
追伸: つい今しがた妻が慌ててカメラを持って窓際へ駆けていったので、何事かと思ったら、我が家の敷地内に鹿が現れたというのです。
残念ながら、あっという間に茂みの奥に引っ込んでしまったようで、写真は取り損ねたようですが、この分なら今年は色々な収穫が期待できそうです。

2014年8月5日火曜日

シリア反乱はシオニスト陰謀 シリア人学生が告発するメディアの嘘


共産主義も民主主義も名を変えたグローバリズムで、世界中の民族文化の破壊を目的にしているようです。嘗ての主役は、大英帝国覇権主義者でしたが、現在は米国覇権主義者がそれに変わっているように思われます。
嘗て、それに最後まで抵抗したのが、西郷隆盛であり、特攻隊員であり、アッツ、ペリリュー、硫黄島(いおうとう)、沖縄本島の玉砕隊員達でした。 生態系と同じく、民族文化(言語、習俗、・・・)の多様性も危機に瀕しています。 『万国の愛国者よ、団結せよ!』

2014年7月24日木曜日

心友の死・・惜別:牧野良雄君

去る7月20日(日)、ゼミ仲間の幹事役、片山直輝君から同じゼミ仲間の一人、牧野良雄君が急逝したとの連絡があった。以下は、彼からのメールと私からの返信の冒頭である。
着信・・大石先生を偲ぶ会の件で牧野さんに電話したところ奥様より彼が急逝してしまったと聞かされ驚愕しました。・・自ら健康優良児と称していた牧野良雄氏が亡くなるとは
ただただ驚いています。残念です。・・
返信・・無念です。また一人、心友が世を去り、改めて人生とは何ぞやと考えこむばかりです。大石先生の後を追ったとでも思わないと気持ちが治まりません。・・

日曜日に牧野宅を弔問することになったが、片山君から、君は無理するな何か言いたいことがあればメールをくれ、プリントアウトして霊前に捧げると言ってきたので、「牧野君とは、同じ昭和14年生まれで同郷の誼も有り、格別の思いがありますが、俄かには言葉が出てきません。思いついたら、追ってメールを差し上げます。」と返信したままボーっとしていた。しかし、23日の明け方、彼の夢を見たので、こうしては居られないと汗だくになっていつもの喫茶店へ出かけ、拙い一文を綴って来た。
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惜別、心友牧野良雄君

豪放磊落な君と何事にも消極的な私とは、本来、反りが合わない筈なのに、初対面のときから不思議と親近感を覚えていました。後に、君が高崎の出だと知って、上州人が東京で抱く違和感を裏返しにした同郷意識の所為だと解ったとき、啄木や白秋が故郷に抱いた感情が理解できるような気がしたものです。当時は未だ、「ふるさと」は、目に見える実在の世界で、東京は異郷そのものでした。
いつか、君の生家を訪ねてみたいと思っていましたが、叶わぬ願いとなってしまいました。君との不思議な縁をどう言ったらよいか、相応しい言葉が浮かびません。
思いつくままに拙い三首を惜別の辞に代えさせてください。

あかぎやま 長き裾野に 遠霞む 西に高崎 東に桐生
おおとねの 清き流れを 育くみし 馬手の烏と 弓手の渡良瀬
同年の ゼミナリストの 声高し 上州訛の 懐かしきかな 

なお、ブログ 「50年前の今日・・・60年代駒場・本郷の一期一会」
に妙高高原池の平寮での大石ゼミ合宿日記を載せましたので、ゼミ生共通の思い出として添付します。
http://50yearsagotoday.blogspot.jp/2014/07/196281624.html

2014年7月20日日曜日

恩師、臣・大石泰彦の死

ゼミの恩師がこの1月に亡くなり、ゼミの先輩(万年ノーベル賞候補の根岸隆東大名誉教授、安倍さんのブレーンを勤める浜田宏一エール大学名誉教授、・・)が発起人になって11月に偲ぶ会をやることになりました。

今年の1月、92歳で没した恩師大石泰彦先生は、マルクス経済学全盛時代の東大経済学部にあって、舘龍一郎教授と相携えて、近代経済学への大転換を成し遂げ、数多の学者を、育て上げた名伯楽ですが、大分県中津の出身で、旧制水戸高校で青年時代を過ごした硬骨漢でもあり、年賀状の返信に、「臣泰彦」と記すことが良く有りました。

経済学部同窓会誌「経友」で先輩が紹介していた文章の抜粋です。

「・・それにしてもこの一年の変わりようは大変なものであった。昔そだちのわたくしにとって、なんといっても類を絶した最大のことは、昭和天皇の崩御であった。年あらたまって間もおかずおなくなりになられ、以後、数ならぬ身のわたくしも、一月二十九日殯宮伺候の儀に参するをゆるされ、そして二月、あの寒い日に御柩をお送り申し上げて、わたくしをとらえたあの、昭和は終った、という心からの実感をどう表現したらよいのであろう。・・(以下略)」 

彼は、この引用の後に続けてこう書いています。
・・これは殆ど「臣・大石泰彦」による真情の吐露といってよいのではないか。私はこの悲痛な文章を読んだ時、直ちに夏目漱石の「こころ」の主人公「先生」の次なる告白を連想したのである。
「・・すると夏の暑い盛りに明治天皇が崩御になりました。其時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終ったやうな気がしました。・・(中略)・・それから約一ヶ月程経ちました。御大葬の夜私は何時もの通り書斎に坐って、相図の号砲を聞きました。わたしにはそれが明治が永久に去った報知の如く聞こえました。後で考えると、それが乃木大将の永久に去った報知にもなっていたのです。」
明朗闊達で活動的な我々の先生と、沈鬱、内省的な「高等遊民」たる「こころ」の「先生」(その背後に居る実在の漱石)とは、全く対照的な性格の持ち主であるのに、80年の時を隔てて書かれた右の二つの文章の間の驚くべき類似性は、一体何を物語るのであろうか?

以下は、私の参考意見です。
元々、女官と公家達の強硬な抵抗を退けて、宮中改革を断行し、お飾りだった天皇を、真の英明君主に育て上げた日本近代史上最大の功労者は、西郷隆盛であり、その死後も西郷との約束を果たすべく明治天皇を守り続けた山岡鉄舟でした。
鉄舟は、浅田次郎の日経連載小説、「黒書院の六兵衛」 のモデルと思しき人物です。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html

2014年7月11日金曜日

杉原浦千畝美談をどう読むか

日本政府の人種差別反対方針は以前から一貫していましたし、独政府からの要請にもかかわらずユダヤ人受け入れを5相会議で確認済みだったことを有能な外交官であった杉原氏が知らなかったはずがありません。それでも彼が立派だったのは外務省の駆け出し担当官が拘る形式要件を個人の一存で無視してVISA を発給したことですが、帰国後それを咎めるような馬鹿な上役はいませんでした。彼はきちんと退職金も受け取り、死後も遺族は年金を受け続けました。 そもそも、日本政府が外務省切ってのロシア通であった杉原氏を駐モスクワ日本大使館に赴任させようとしたのをロシア政府に拒否された際、独露をつなぐ情報拠点であったリトアニア総領事館への赴任を申し出たのは杉原氏自身でした。任期中の最大の功績は英国内のポーランド亡命政府とドイツ占領下のポーランド地下政府の通信文書を駐英日本大使館と駐リトアニア日本総領事館の外交機密文書に隠して郵送し続けたことです。もちろん、その目的は独露交渉の成り行きを探るためでした。そのために、ポーランドレジスタンスのスタッフを数人総領事館職員として雇っていたそうです。 こんなことは、日本の外務省はじめ英米イスラエルのキーマンが知らないはずはありません。天皇陛下が杉原氏の記念碑に黙礼されたのも全て承知の上でしょう。 みな承知の上で『杉原氏個人の人道話』としておくことで八方丸く収めているのです。 安倍さんがイスラエル訪問中に『偶然』マケイン上院議員に出遭い、それをきっかけに米上下両院会議での演説のきっかけを掴んだというのも『日米英独イ政府間の和解(≒暗黙の同盟)』の一環でしょう。 それを論ってネタニア市長や市民、斑目氏の善意の行動の粗を探すことには百害あって一利もありません。 私たちは、国際外交の駆け引きを承知の上で、それを度外視したかに見える『世紀の美談』を語りついでいくことで、日本人の評価を高めていけばよいのです。

2014年7月10日木曜日

ベン=アミー・シロニー教授 「日本の強さの秘密を探るー日本とユダヤの深い関係」

陰謀論を読む前にこの人の言葉に耳を傾けるべきだと思います。

シャーロット・ド・ロスチャイルドさんのメッセージに通じる良心的ユダヤ人の真意が窺われます。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html

2014年7月4日金曜日

大衆化社会の罠・・米国合衆国連邦の解体が始まった?

米国合衆国連邦の解体が始まった?
https://www.facebook.com/masuteru.sekiguchi/posts/587072331372984

民主主義の権力者は「大衆」ですが、仏革命以来、大衆が理性的であった試しはありません。好戦的⇔厭戦的の間を往復してきました。

現在の日本は、極端に好戦的な中韓に対して、厭戦気分に活を入れようとしているところですが、理性的に対応しようとしている安倍政権に対して、必ず好戦的になると言い張って居るのが大江等を中心とする「理性的」な「戦後民主主義者」だと言う構図で、実際に、好戦的になる手前の理性的段階で止まれた例が世界史上、存在しない以上、彼らの懸念を一概には否定できません。

しかし、征服戦争を挑む好戦的な相手に無抵抗で迎合すれば、隷属か滅亡しか残されていないと言う現実を認めようとしないのも正気の沙汰とは言えません。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2010/06/blog-post_29.html
戦わずして隷属した民族は、戦って負けた民族以上に悲惨です。
特攻隊で戦死した士官達にも、はっきりそのことを言い残した人が大勢います。
http://www.geocities.jp/kamikazes_site/saisho_no_tokko/oonishi/oonishi_shini.htm

しかし、ネット上に溢れる遺書は、すべて悲劇の主人公として死なざるを得なかったというものか、純真だが無知な愛国青年を思わせるものばかりです。
知覧の展示などは、真っ先に検閲の対称にされたはずですから、世界が賞賛するような理路整然とした正論を述べた遺書や、熟慮の跡がある理性的な動機が記されている遺書が残っているはずがありません。
何よりもまず、戦後の特攻隊員糾弾の世論のなかでは、被害者意識の有る遺族しか展示に協力しなかったでしょう。
これも焚書坑儒の一環でしか無いことを見抜くべきです。

それに付けても、大衆化した社会の操縦は至難の業です。
日英両国は、君主の権威が辛うじて歯止めになっていますが、米中仏露にはブレーキになる物がありません。
米国の各所が国連軍の管理下にあるというのが事実とすれば、ソ連邦に続いて米連邦の崩壊が間近だという指摘も現実味を帯びてきます。
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51931242.html
そうだとすれば、ドナルド・キーンの日本国籍取得も事実上の亡命かも知れませんし、さらに、移民国家化やTPPによる諸制度の共通化の動きも米国エスタブリッシュメントの疎開先にするためだという説を一笑に付す訳には行かなくなります。

反日プロパガンダの新機軸!・・覚醒したつもりのネット世代を丸ごと洗脳

色々な?と思われる事件が続くので、何がなんだか解らなくなったというのが正直な気持ちです。
マスコミの偏向はむしろ売国プロパガンダに近いと言うのは、ネット世代の間では常識になりつつありますが、最近では、ネット世代の台頭を意識した新手のプロパガンダが常套手段となってきましたので、覚醒したつもりのネット世代を丸ごと洗脳しかねないやらせドラマが横行し始めたような気がします。

基本パターンは次の通りです。

①基本的人権や弱者保護、男女平等などの拡大解釈と一方的偏向解釈を定着させる。
②上記に照らして、反論し難い事件を喧伝する。必要なら ”やらせ事件" を捏造する。
③犠牲者をスターとして国際的スキャンダルに仕立て上げる。
④上記の目的は、日本の国益に関わる重要機関や制度に致命傷を与えることであり、犠牲者の人権を守ると言うのは、名目に過ぎない。
⑤犠牲者(又は共犯者)の殆どは、ネット世代の同情を集めやすい同世代の女性である。
⑤見分ける基準は2つ・・いづれも誰が最終的に利益を得たかである。

先ず、尤もダメージを受けたのは誰(人、機関、勢力、国)かであり、
次に、犠牲者と目される人物が、その結果真に悲惨な境遇に置かれたか、逆に弱者の脅迫によって、より有利な社会的地位を得たかである。
この判断に際して、個人的体験や境遇、感情移入は尤も危険で有る。
それこそが、仕掛け人のマーケティングに基づくターゲットだからである。

検討してみてください。
1、従軍慰安婦
2、南京大虐殺
3、小保方事件
4、塩村文夏騒ぎ
5、吉松育美告白
他にもありますか?

小保方事件は、尤も複雑かつ根が深く、私を含めて、なまじ専門知識を持っている心算の人間ほど騙されている可能性がありそうです。

馬鹿は死ななきゃ直らない! ・・武田邦彦さんが解説する「反日日本人

馬鹿は死ななきゃ直らない! というのは、森の石松の名台詞だったと思いますが、この武田教授の意を尽くした解説を聞いてもピンと来ない自虐日本人は、死んでも直らない頓馬だというしかありません。

2014年6月24日火曜日

「敗者の戦後・・ナポレオン、ヒトラー、昭和天皇」 入江隆則著

「敗者の戦後・・ナポレオン、ヒトラー、昭和天皇」 1,989 入江隆則 (中公選書)

序文の論旨を、私なりに要約すると、大略、以下の通りです。

1、古代から現代までに行われた1万数千回の戦争は、大きく三つの類型に分類される。
①古代ローマに代表される征服戦争⇒敗者の抹殺(戦後は存在しない)。
②西欧および日本の近世における貴族戦争⇒節度と美学に基づく決着。
③ナポレオン戦争以降の国家総力戦⇒征服戦争化と歯止めの模索。

2、クラウゼビッツは、それらを認識した上で、有名なテーゼ 『戦争は他の手段を以ってする政治である』 を強調したが、其処には、「政治とは、飽くまでも国家間の矛盾の調整を目的とする技術の謂いである」という大前提があった。
(私見: したがって、他国の征服や抹殺を政治目的とする国家が存在した場合、このテーゼは、まったく無意味となる。その場合は次のように言い直すべきだろう・・『戦争はあらゆる手段を以ってする政治である』
あらゆる手段と言う以上、当然その中には、核操作型兵器、遺伝子操作型兵器、情報操作型兵器は元より、謀略や奸計など、孫子の示唆するあらゆる戦略、およびその悪用が含まれる)

3、日本の近代百年戦争の動機や経過、またそれが近隣諸国にもたらした影響や結果は、ナポレオン戦争のそれに酷似している。
①歩兵を主体とする平民軍が動員された。
②当初は、自衛的戦争だったが、連戦連勝で驕りが生じ、侵略的色彩を帯びるに至った。
③版図は急膨張したが、敗戦とともに戦前の規模に縮小した。
④その過程で、周辺各国の独立と改革を促した。

4、日本国憲法9条が引き摺るパリ不戦条約の矛盾と苦悩。





以下は、第1~3章からの引用です。
・・つづく
(2015年12月31日; 時間が経ち過ぎたので以下省略します。各自、購入して読まれることをお勧めします。安倍70年談話を縛る敗戦の桎梏を理解するには必読の良書だと思います)



2014年6月14日土曜日

シャーロット・ド・ロスチャイルド・・ここにも日本の友がいる!

20年以上前のことだと思うが、日経朝刊『日曜文化』欄で、ロスチャイルド家の長女が、日本の唱歌や童謡を日本語で歌い続けていると言う記事を読んだことがある。
細かい経緯は覚えていないが、山田耕筰作曲・三木露風作詞の「あかとんぼ」についての一節が印象に残っていた。
・・私も子供の頃、ベビー・シッターに可愛がられたので、十五で姐やは嫁に行き・・という歌詞の哀切な心情が良くわかります・・。

先日、娘が書店で買ってきた雑誌「クーリエ・ジャポン」をパラパラと見ていたら、『名門ロスチャイルド家の女男爵(バロネス) が語る「日本人と英国人」』 という見出しが眼に入ったので、近頃ネット上で騒がれている例の一族かと思いながらページを開いてびっくりした。

シャーロット・ド・ロスチャイルド、件の女性だった。それも、同家直系の当主、父親の代からの親日家だと言うのだ。


2014年6月6日金曜日

隠謀と言う名の真相・・『日本人にあやまりたい』 (1979 日新報道)

ここに書かれていることは、殆ど真実で、戦後の日本における混迷の全てについて、その淵源が那辺にあるかをものの見事に語っています。
それは、真正ユダヤ人の企図してきたことと、その功罪、そして誤算と悔悟の率直な懺悔です。

昭和14年生まれの私には違和感無く頷ける論旨ですが、戦後生まれの方々のコメントには甲論乙駁が入り乱れています。 
自ら体験したことのない過去について、赤の他人の記録や伝聞に基づく知識しかない人が、事の真偽を判じかねるのは当然といえば当然です。
しかし、歴史を共有する人達が、殆どいなくなりつつある世の中で生きて行くのがしんどくなりました。
動画に対するコメントを見ても、賛否を問わず、どうにもやりきれない距離を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=BpXtHlbdT4Y
https://www.youtube.com/watch?v=d1NXOk8o9d4
https://www.youtube.com/watch?v=430vXscIPkA





この動画の出典とされる 『日本人にあやまりたい』 (1979 日新報道)の著者モルデカイ・モーゼ氏については、多分ぺンネームでそれも恐らく日本人だろう言われています。
山本書店がイザヤ・ベンダサンの著者名で 『日本人とユダヤ人』 を出版したのが1970年ですから、その流れに属すると観るのは不自然ではありません。

イザヤ・ベンダサンが山本氏と親交の有った2人のユダヤ系外国人との議論をまとめたものだということは後に山本氏自身が認めています。
事実、同書が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した際には、その友人の一人(メリーランド大教授)がイザヤ・ベンダサンの代理として授賞式に出席しています。
同様にこの本も 複数の外国人との討論を日本人の筆者がとりまとめたものと思われます。

覆面作家と匿名投稿者のどちらが悪質かという議論もあるでしょうが、前者の場合、氏名を公表していないだけで、必要があれば、発行人が明らかである限り、執筆関係者を突き止めることが出来ます。
真偽を判断するのは読者です。

2014年5月28日水曜日

国民への裏切り 移民受け入れ20万人

日本の運命を左右しかねない大問題!
安倍さんは、どこまで反日官僚と御用審議委員の悪巧みを知っているのでしょうか?

中国の対日工作は、この60年間、途切れることなく続いており、ビデオの中で青山氏も言っていますが、政府のあらゆる部局の役人の中にも工作員が入り込んでいて、学と見識の無い政治家を操っているのです。

日本人は、他民族による支配を受けた経験がないのでその恐しさが判りません。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html
しかし、漢民族は、つい最近まで異民族である清朝に支配されてきたので、その何たるかを骨身にしみて知っていますから、今度は、 本気で支配者側に回る決意を固めたようです。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2011/04/2011410.html

2014年5月27日火曜日

両陛下わたらせ渓谷鉄道トロッコ列車にご乗車


私も若ければ、花輪あたりで御待ちして自転車で併走したい・・。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=839800216047957&set=a.839800199381292.1073741834.100000539590177&type=1

60年前に観たあの絶景を思い出します。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=784802244865286&id=561905400488306

『なぜ日本人はかくも幼稚になったか』

これも15年ぶりの読み返し!

『なぜ日本人はかくも幼稚になったか』
福田和也(1996角川春樹事務所刊)

昨日の夕刻、散歩先の喫茶店で、例によって暇つぶしの心算でを読み返してみました。
今の日本が抱える病根が、小気味よいほど的確に指摘されていますので、一読をお勧めします。

2014年5月24日土曜日

日経経済教室: 集団的自衛権論争の総集編

日経経済教室が21日から3日間に渡って3人の論者に集団的自衛権を論じさせました。大きなテーマについては、こうして3日連続で賛成、中立、反対の主張を掲載するのが普通で、企業人には朝日以上の影響力を持っています。
それぞれ、4千字程度有るので詳しくは、紙面を見ていただくしかありませんが、私なりの結論は以下の通りです。

『賛成論:細谷雄一慶大教授』
論点は、「平和対軍国」ではなく、「孤立対協調」と明解。正々堂々たる意見表明。
平和呆けの読者や反日論者の反論にも周到に配慮した論旨。

『中立論:森 肇志東大教授』
他人事のように、懸念と疑問ばかり呈して、結論を言わず。
事実上の否定論に読めるが、この手の論者は、いつでも言い逃れできるような文章を書くことで糊口をすすぐのが通例である。紙面と時間の浪費。

『否定論:酒井啓子千葉大教授』
国際法だの国際世論だのが安倍政権に批判的だというだけ。
この1ヶ月での急変には、知ってか知らずか頬ッっかぶり!
https://www.facebook.com/masuteru.sekiguchi/posts/652691968144353
これまで旨く行って来たのだから余計なことはしないほうがよいという意見に読める。
反日工作員でなければ、平和呆けの典型。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2011/07/blog-post_06.html

2014年5月21日水曜日

「群集心理」考

若い頃は、仕事と直接関係の無い本ばかり読んでいました。 その中の1冊にキャントリルという人の書いた『社会運動の心理学』 という本があります。
27~28歳くらいのときだったと思いますが、地下鉄「南阿佐ヶ谷」駅の出口に在った小さな書店で何の気なしに立ち読みしているうちに、手離せなくなって買ったものです。

記憶に残っているのは、群集心理について、その要因、発端から消滅までの経過、その簡における参加者の心理状態を述べた行りです。
KKKのリンチ集団も、火事場の野次馬や暴徒化した市民デモも、基本的には共通の群集心理の発生から消滅までの経過を辿るということが良く理解できました。
ウクライナ事件や靖国事件、さらには小保方事件も基本的には同じような「群集心理」現象として理解できるような気がします。
それは、彼らの間に何らかの心地よい連帯感が醸成されるということです。

政治家や軍人その他の国家エリートの役割は、こうした集団心理をどういう方向に誘導するかということだと思います。メディアが発達し、かつ多様化した今日において、事態が多少なりとも改善されたのか、或いは益々制御困難になりつつあるのか何とも言えません。

国家に限らず、人間集団が、生きていくためには、協調・協力し、時には結束・団結していくことが必要です。 しかし、「対外敵対は対内結束を促す。逆もまた真なり。」(ゲオルク・ジンメル)という社会学の基本法則は、未だに健在です。
対外協調と対内連帯をどう両立させていくかは、永遠の課題でしょう。

靖国参拝是非論の百鬼夜行

昭和天皇も連合国からA級戦犯として処刑された人達も、本人たちは、国民に対して敗戦の責任があると言っていました。当然のことです。本人たちが潔く責任を負うと言っているのですから、その気持ちを無にして彼らを靖国に合祀して話をややこしくした人達は、愛国者でもなければ、特攻隊員を始めとする殉国者を真に崇敬している人達でもありません。愚かであるか邪しまであるかを問わず、右翼イデオロギーの狂信者に過ぎません。昭和天皇が、東條以下を殉国者として慰霊しながらも、
https://www.youtube.com/watch?v=9yxvBsC4ods&feature=share

合祀に対しては、親の心子知らずだと憤って居られたのは、当然です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E7%94%B0%E3%83%A1%E3%83%A2

明治天皇にも一般国民にも絶大な信頼を得ていた西郷隆盛ですら合祀されていないのですから、一番偉い人達が汚名を引き受けるのは、日本文化の粋です。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html

合祀や、首相の参拝を執拗に要求する人達は、特攻隊員を始め、一般戦死者を出汁にして、悪しきナショナリズムを煽る似非愛国者です。

2014年5月20日火曜日

経堂という土地との奇縁。

蜜蜂大量死は何を意味するのか - 経堂界隈:楽天ブログ

①2歳年上の兄が、インターン時代、国家試験の結果待ちの間、後に教授になった先輩に誘われて、農大通りに面した歯科医院の夜間診療を手伝ったことがあり、駒場に通学していた私も何度か治療して貰ったことが有る。1961年頃のことだ。
http://50yearsagotoday.blogspot.jp/2012/07/196258.html

②1995年に富士通から東京農大を母体とする東京情報大学(千葉市)へ転職したが、辞令を受け取りに出かけた最寄り駅が、何と経堂だった。その後、2008年に倒れるまでの、14年間、毎年の入試や評議委員会出席などで、すっかり馴染みになっていた町だ。

③2010年から書き始めたブログ「病床日記」に富士通時代の上司、山本卓眞さんのことを書こうと思い、レイテ湾で特攻隊長として戦死されたお兄さん(山本卓美中尉)のことを検索していて、このブログに巡り合った。著者が何と言う方か存じ上げないが、卓見に敬服している。

因みに、東京情報大学は、榎本武揚を初代校長として創立された東京農大が、創立百年を記念して設立した姉妹校で、山本さんが経団連の情報部会長だったとき、同じ古河財閥に縁の深い、西郷理事長を全面的に支援して実現したものだと言うことを後で知った。

山本卓美中尉の記事
http://plaza.rakuten.co.jp/kd2006/diary/201009280000/
リアリスト論
http://plaza.rakuten.co.jp/kd2006/diary/201405030000/

2014年5月19日月曜日

日本語論その四・・・「・・嬉しかったです」という言い方に違和感!

最近、散歩先のコーヒー店で時間を潰すために、自室の本棚から手頃な文庫本を一冊持って行くことにしているが、その結果わかったことは、会社で管理職になる頃からの自分が如何に社畜化し、無教養になったかということである。
もちろん、何も読まなくなったわけではない。しかし、その殆どが専門の金融システムや内外の業界専門誌ばかりで、いまこの歳になって改めて読む価値のあるものは一冊も見当たらないのだ。そこで、持って行く本は、自ずと若い頃、古本屋漁りで、興味を惹かれて購入したポケット本ばかりとなる。

今回紹介するのは、そのうちの一冊、『留学生見た日本語』 1989 佐々木瑞枝(新潮社)である。著者は、駒場の留学生会館の日本語講師であるが、全員が国費留学生という青年男女が、”「てにおは」の使い分け” や 形容詞と形容動詞の違い”、”語尾につける「よ」と「ね」のニュアンスの違い” などに戸惑う様子や著者たちが、その説明に苦慮する様が活写されている。今では、実践レベルでは、それなりの日本語教育法が確立されているかと思うが、印欧語からの焼き直しでない、日本語文法が確立されているがどうかとなると、甚だ心もとない。

最近、私が、気にしているのは、「・・嬉しかったです」とか「楽しかったです」とかいう言い方である。私や私の両親の世代でこんな言い方をする人はいない。団塊世代の妻が平気で使うのでそのつど違和感をいだくのだが、ではどう言えば良いのかと聞かれても、相手を納得させられる言い方が思い浮かばないので、未だに口にしたことは無い。

私だったら、「楽しく思いました」とか「愉快でした」とか言うところだが、では、何故「嬉しかったです」がいけないのかと開き直られたら説明の仕様が無い。
しかし、今朝、寝床の中で、ハッと気が付いたことがある。
天皇・皇后両陛下が、過去のご自分の感想を公の場で、「・・楽しかったです。」といわれるのを聞いたことがあるという人はいないだろう。必ず「楽しく思いました。」とか「楽しく拝見しました。」とか言われるはずだ。
これが、上記のような感情表現の抑制という慣習に基づくのか、「た」という過去を意味する助動詞の後に「です」という現在を意味する助動詞が来てはいけないという文法的制約に基づくのか、日本語学者に聞いてみたい。

小保方論文再論

この問題については、理論物理のように第一発見者としての名誉が最優先される分野と化学や生理学のように応用技術の開発と権利化が優先されるものとでは、発表の時期や表現方法がおのずと違ってくるという常識を持たない人は発言の資格がないと言っておきたい。

前者では、寸秒を競う先陣争いになり、一刻も早く追試による認知を得るために、最大限詳細なデータを公開するのが一般であるが、後者では、出願後15年で切れる独占使用権を長期に渡って保持するためにさまざまな工夫(特許戦略)が必要となる。例えば、優先権を確保するため他の研究者に先んじて基本特許(原理のみ)出願しておき、具体的応用例は、事業化の時期にあわせて小出しに出願して行くなどであり、再現実験が可能になるような詳細データはぎりぎりのタイミングまで出さないか、最後まで出さないことも珍しくない。

いずれにしても研究者の世界で認知されるまでには何年もかかるのが普通であり、最後まで無視されて終わることも少なくない。それは、誰も再現できなかった場合もあるし、誰も興味を示さず、従って再現実験をする者がいなかった場合もある。逆に、何十年か後にノーベル賞を受賞することも有るのだから、今回のように、研究活動の実態を知らない野次馬が恰も人民裁判で断罪しようとするのは、狂気の沙汰である。

学会誌に載る論文の90%以上は、研究者としての、知識とアリバイ(業績)を残すだけの価値しかないような内容で、本人と査読者(通常2人)にしか読まれずに終わるのが実態である。言うなれば、研究を業とする人達の業務報告若しくは学習報告であり、そういう論文ほど内容を棚上げして体裁や引用リストの数に拘る傾向がある。

本件に関しては、中部大学の武田邦彦教授が極めて妥当な解説をしています。
https://www.youtube.com/watch?v=YNsNNatMn6U

2014年5月16日金曜日

端倪すべからざる人物・・キャロライン・ケネディ駐日米国大使

D・ロックフェラー対J・ロックフェラーの二派対立の構図に一石を投ずる力となりうるか?

2014年5月15日木曜日

「日本文化人類学会の50周年」 小泉潤二

「日本文化人類学会の50周年」を記念して、5月15日~18日まで、幕張メッセで国際研究大会が開催されますが、これは、日本文化人類学会とIUAES(国際人類学・民族科学連合)の共催で世界各国から千数百人が参加する空前の大会議になるそうです。
人種問題やナショナリズムとグローバリズム、移民問題に関するパネルも設けられるそうですから、現在、世界で起こっているあらゆる問題を網羅する議論が展開されるだろうと思います。
http://www.iuaes.org/japan2014/
私も、5年前の身体だったら3日間、授業を全部休講にして、パネルからパネルへ渡り歩くに違いありません。
皆さんの中で、お金と暇と健康の許す方には何よりもお勧めしたい記念すべき一大行事です。この会議の中に今日の世界の縮図を見ることが出来るはずです。

学士会報 No906(2014)より

 
 
 
 
 

「冷戦後の世界と日本外交」 枝村純郎

学士会報 No833(2001)より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


「国際社会を巧みな外交で生きるとき」 柳 淳 東北大学教授

 学士会報 No906(2014) より

 
 
 

2014年5月10日土曜日

国益を背負った発言はかくあるべし!


現在、日本が置かれている立場を、しっかり踏まえたほぼ完璧な意見表明(プレゼンテーション)だと思います。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140502-00035005/

国際司法裁判所を提案

IISSで講演する木原政務官(筆者撮影)
IISSで講演する木原政務官(筆者撮影)

安倍首相、菅官房長官、谷内国家安全保障局長体制を支える有能な若手が育ってきたと言うことでしょう。
当分の間(30~50年?)このペースで進み、これが日本外交の常識になれば、事態が今以上に悪化することはなくて済むと思います。
勿論、この発言は、本人や安倍首相の思いつきや、希望的観測による盲打ち(めくらうち)などではなく、その前提として、谷内チーム(機関?)による各国政府機関への周到な根回しがあったはずです。
ここで言う各国とは、米、中、(英、仏、独、露)、(印、ASEAN主要国、・・)(トルコ、サウジ・アラビア、・・)のことです。
決して、個人プレーで手に負える作業ではなく、愛国官僚の涙ぐましい下工作努力があって始めて可能になる大仕事です。
一私企業の商談ですら、何年にも渡るウンザリするくらい面倒な秘密交渉が必要なのですから、まして、国家利益が絡む大舞台で発言する以上、この位の手間は、当たり前だと言うことです。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2012/01/blog-post_31.html

それを、まったく想像できずに、或いは無視して、勝手なことを言っている無責任な政治家やメディア、評論家の知能を疑ってしまいます。
彼らは、本当に、一流大学を卒業したのでしょうか?
それとも、今の日本には一流大学は一校も無いのでしょうか?
米英の一流大学の大学院を出たなどと言って自慢にしている人達もいますが、学部卒の生え抜きで、秘密会員クラブに属していない以上、日本人学生などに、国益に関わるような、内々の議論を聞かせる筈がありません。

2014年5月9日金曜日

誰が世界を支配しているか

大体この世には人種・民族を問わず2種類の人間がいるようです。

「オックスフォードのキャンパスでは世界を誰が支配しているかにしか関心がなく、バリッとした風采の教授が尊敬されるのに対して、ケンブリッジのキャンパスでは、世界(宇宙・自然)がどうなっているかにしか関心がなく、ボロ自転車に乗ってくるような風采の上がらない教授が尊敬される」

という一口話があるそうです。

オックスフォード型の人々がいる以上、NWO謀略が存在して当然でしょう。
ケンブリッジ型の人々には、絵空事に思えるだけです。
日本人も嘗ての武士階級には、前者が大勢いましたが、戦後の日本人は、後者ばかりになってしまいました。

要は、生態系を是認する限り、その前提として生存競争を認めざるを得ませんから、すべての論争は、その限界をどこに置くかに帰着します。
果たして、共食いは、絶対に避けるべきなのでしょうか。
世界には、そう思わない人々が大勢いること、また、強者ほどそれを正当化したがると言うのが現実です。
選民主義者を育む温床といえるでしょう。

イスラム教徒やキリスト教徒に狂信的原理主義者と穏健派がいるように、NWO論者にもシオニズムと一体となった狂信的原理主義者と穏健派がいるはずです。日本にも戦国時代には浄土宗原理主義者がいましたし、今も、(ユダヤ教を騙るシオニストのように)日蓮宗を騙る・・学会員のようなカルト信者がいます。
いずれも、一人の独裁的黒幕とその取り巻きによる欺瞞、洗脳、脅迫・・によって踊らされているところが似ています。
2千年間命脈を保ってきたNWO思想を根絶するのは、困難でしょうから、穏健派による建前的理想論への棚上げを促す方が現実的ではないでしょうか?
それには、数百年かかっても、白人優位の現実を覆す必要があります。
ことはそう簡単ではありません。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2010/11/blog-post.html

2014年5月7日水曜日

日本語論・・その三: 「日本人は何か考えているのか?」と「日本人は何を考えているのか」の違い!

洋書の和訳は掃いて捨てるほどあるが、その逆は皆無に近い。
「源氏物語」や「つれづれ草」の英訳本はあっても、「折りたく柴の木」や「原敬日記」の英訳本は無い!
これでは、マッカーサーやキッシンジャーに子ども扱いされても文句は言えない。

有史以来この方、日常の知的活動がすべて日本語で行われて来たということは、一体何を意味するか。
その理由
その結果と功罪
国を挙げて取り組むべきこと(政府すら自覚していない!)
無駄かつ有害な対策(政府がやっていることの大半!)

書きたいことは単行本1冊分もあるが、小保方氏なみの体力もない私には作法に従って引用文献にあたり瑕疵の無い著作に仕上げる余力が無い。
しかし、随筆(エッセイ)という雑文なら、独断と偏見が許される。
片山さつき氏が、クールジャパン推進の効用の一つとして、「反日勢力の捏造史観が既成事実化され、それを否定することが世界のタブーになってしまった以上、公式に反論すればするほど日本叩きの材料にされてしまう。しかし、漫画やアニメに限らず、芸術家が表現の自由に守られた創作の世界でそのタブーに縛られない作品を公開することは出来る・・」と言っているのは卓見だと思う。

ついでに言えば、理論物理学だろうが純粋数学だろうが、オリジナルな仮設はすべて独断と偏見です。明治以降の日本の洋学者が人類の世界観を変えるような成果を挙げられないのは、欧米に先例の無い研究は、周囲の実力者(教授etc.)から、欧米に先行研究が無いというまさにそれを理由にテーマ選択の段階で却下されてしまうからです。
やたら、引用文献リストの多い著作は、それだけ正確なのではなく、それだけオリジナリティのない、学習報告に過ぎないと言うことです。

新通商秩序を巡る駆け引き

新通商秩序を巡るEU、米国、日本の駆け引き

米国は、オバマの中間選挙対策を口実にして、真の狙いが非関税障壁にあることを隠していますが、欧州は、逆にそれが最も重要で、例示として郵政開放や鉄道の安全基準等を挙げ、そのためには、自動車やワインの関税引き下げに応じる用意があると言っています。
日本は、両者の真意を知ってかしらずか、関税交渉だけ騒いで、非関税障壁のことは噯にも出しません。
また、3者とも、ロシア、中国に対して積極的な攻勢に出る意思は無いようです。
一番腹黒い(賢い!)のは何処でしょう?

欧州の正論は、日本を非関税交渉の土俵に乗せるための囮で、日本がその土俵に乗った途端に、米国が豚肉や自動車の関税で妥協する見返りに、欧州案の延長上にあるかの如く装った米国版非関税障壁撤廃案を突きつけてくると言うシナリオもありえます。欧州案をミニマムラインとする米国と、それをマクシマムラインとして抵抗する日本の攻防という構図です。

如何考えても、欧州が主導権を握っているように見えますが、問題は米欧の間に裏取引があるかどうかでしょう。
一週間後には、情勢が急変しているかも知れません。

2014年4月27日日曜日

中韓の反日キャンペーンは、精巧に仕組まれた罠!

下工作も完璧、日本人は上から下まで完全に嵌ってしまいましたから、じたばた抵抗すればするほど肉に食い込むだけです。腕力で勝てるのは餓鬼大将だけですから、餓鬼大将の米欧をどちらが味方に付けるかで勝負は決まります。中韓は、最初からそのつもりでやっていますから、日本政府が挑発に乗ってくれれば大成功でしょう。
どんな戦いでもそうですが、反撃するには、一旦後退して、何手か先まで読んだ戦略を立案し、入念な準備を進めておくことが必要です・・・たとえ何年かかろうと!
戦国時代には、潔いだけで深謀遠慮の無い国は生き残れません。

例えば、首相の靖国参拝の動機について、いくら日本人の死生観や神道の教義(書いたものは無い!)を説明しても詭弁ととられるか不可解な国民だと思われるのが落ちでしょう。もっと彼らが、誰でも知っている事例を挙げて、あれと同じだと言うしかありません。新渡戸稲造が “BUSHIDO,THE SOUL OF JAPAN” で多用している手法です。
その際、日本の一般市民が英文で感動的な作品を発表するか、英語のサイトに英語で投稿しない限り、何もしないのと同じです。中韓は、政府の工作員が一般市民を装って動いていますが、日本政府がそれをやれば、反日日本人に足を掬われますから動きが取れません。

問題は、優秀な日本人が英語に熟達すればするほど、日本人としてのアイデンティティを失って行くという我国特有の精神構造ですが、その理由は、先に紹介した『閉ざされた言語・日本語の世界』 1975 鈴木孝雄 (新潮選書)の中で、ものの見事に説明されています。本当に根の深い問題で、途方にくれると言うのが正直な気持ちです。