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2011年8月6日土曜日

関東平野にクマ蝉が出現!

私は大の蝉好きで、5歳の頃から毎朝、薄暗いうちに起き出して庭の木の一本々々を上から下まで舐めるように点検したのち、夫々の根元の穴の中から這い出してくる "穴蝉" がいないか見て回るのが日課だった。
その私でさえ、生家のあった群馬県桐生市でも、学生時代をすごした東京でも、更に現在住んでいる茅ヶ崎市郊外でも、5種類の蝉の声しか耳にしたことはなかった。 ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシの5種類である。

ところが、今朝、いつものように散歩に出かけたところ(と言ってもこの暑さでは100mほど先の小公園までがやっとだが)聞きなれない "ぎしぎし" という啼声がする。 これはことによると話に聞くクマゼミに違いないと思い、家に帰ってから Wikipedia で調べたらやはりそうだった。 元々西日本に多いらしいが関東平野で耳にするようになったのはここ数年のことだと言う。 とくに茅ヶ崎市での近年の大発生は夙に注目されていたらしい。

さっそく温暖化と結びつけて論ずる向きもあるが、場所によっては鹿児島県にもいないところもあれば、北海道でも全くいないわけでもないそうだ。 樹木の移植と共に幼虫がやって来たり、他の種族との棲み分けや小鳥の餌になりやすい環境とかさまざまな要因が関係するらしい。 まさに生態系は複雑系の代表である。

その意味では、ことによると人体と放射能の関係なども悪いことばかりとは限らないかも知れない。 樹木だって間伐が必要だと言うことを考えれば、どっちみち増えすぎたホモサピエンスの間引きにはなるし、数百年の間には、放射能に強い人種に改良が進んでいるかも知れないではないか。

これは当事者にとっては耐え難いことかも知れないが、地球上の生物相のレベルで見れば厳然たる事実であることは否定できない。 要するに問題なのは脱原子力の是非(そんなこと誰にも分かるわけがない!)ではなく、結果に責任を負う覚悟のある人間が何処にもいなくなってしまったと言う道義的堕落にあるというべきだ。

それにつけても、卑怯なのは、いわゆる評論家やマスコミ人種である。 若し自然淘汰が避けられないとすれば、真っ先に淘汰の対象となるべきだと思うが、目の前の現実がその逆に見えるから腹立たしい。 しかし、それもマクロの時空間で見ればきっとなんと言うこともないのだろう。

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