病床日記と題しながら、世相批判ばかりで我ながらうんざりする。私が一貫して批難しているのは、思想信条の内容ではなく、その卑怯な姿勢である。同感の向きも少なくないと思うので古人にも同じような思いで腹をふくらませていた人がいることを思い出して気持ちを静めることにしよう。
徒然草 第八十五段・・・・・・
狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。驥を学ぶは驥の類ひ、舜を学ぶは舜の徒なり。偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。
平成20年11月19日早朝、突発的に急性A型大動脈解離を発症、意識不明まま16℃の超低温下で数時間におよぶ緊急手術を受けることとなった。幸か不幸か一命を取り止めたものの、その後4ヶ月間の入院治療と1年以上に及ぶ何時果てるとも知れぬいわゆるリハビリの中で色々と考えさせられた。この間に体験した人生観の転換及び後遺症を軽視した延命優先治療への疑問、その他、現代世相への違和感について書き残しておきたい。
関口益照サイト 『一期一会』(Our Eternal Moment)
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