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2014年3月26日水曜日

国際政治は生存競争③・・田母神俊雄氏の核武装論に問う。

核武装は必要だ・・しかし、政治的な桎梏を如何に排除し得るか!

いくら高い技術力を持っていても欧米3国に利用されるだけで、守ってもらえるなどということはありえないでしょうし、核大国の言うことを聞くしか選択肢が無いのも事実ですから、侵略戦争でも何でも協力(加担)するしかありません。
その意味では、一刻も早く核武装すべきだという田母神さんの言われるとおりで、常識のある日本人なら、軍人でなくても皆判っています。

ただ、核大国の干渉・妨害・報復の限度がどのくらいか、あるいは何らかの裏工作で事実上の黙認を得る目算があるのか、といった懸念で二の足をふんでいるのです。 田母神さんの核武装論も、そこまで立ち入った説明が無いと危険でとても乗れないというのが大方の本音だろうと思います。

英仏の例がよく挙げられますが、WW2の同盟国ですから、参考にはなりません。 印パの場合も冷戦の最中だっただけでなく、旧宗主国イギリスの強力な援護があったはずですから、そのまま参考にする訳にはいきません。 印パでさえなどというのは、思い上がりです。
イスラエルは米英仏の、北朝鮮は中露韓の隠れ蓑としての利用価値がある上、所詮、小国です。
戦勝国が最も強力な敵国であった日独の核武装という危険を許容する可能性があるとすれば、その論拠は何でしょうか。 国益をかけて日本の核武装を支持してくれる常任理事国は、今のところ一国も無いと思います。
孤立無援のまま焦っても、無い袖は触れません。 それでも座して死を待つわけには行かないと思ったときが、運の尽きです。

さいわい、団塊2世以下の若い世代の自尊心は、回復しつつあります。
茹で上がってしまった団塊世代(田母神氏の同世代!)の覚醒など期待しても無駄です。 ここは、焦らず、国内外の工作員のプロパガンダや自称愛国者達の勇ましいスローガンから若い世代を守るための理論武装に徹するべきだと思います。

今の日本を支えている人材といえるような若者の大部分は、企業や公共団体の中核にいて、ネット上で個人的に発言することを自粛しています。
心ある人々はツイッターなどの事実上、匿名で無責任な投稿には距離を置いていることを忘れないでください。
はっきりいって、ネット上の投稿者と、組織内で第一級の仕事をしながら沈黙を守っている人たちの知的レベルには相当の開きがあります。

もちろん、組織のしがらみにも拘らず、已むに已まれぬ声を上げる勇気は貴重ですが、その場合は、職を賭すか、ことと次第によっては、生命を賭す覚悟があって然るべきです。

1 件のコメント:

  1. 以上は、飽くまでも既存兵器体系を前提とした議論であることをお断りしておきます。
    もし、それ以外に異質の脅威を齎す未知の攻撃手段が存在する場合、究極の抑止力としての核ミサイルの位置づけが変らないとはいえないでしょう。
    核武装論議の死角にならないよう慎重な対応が必要です。

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