速答や明言を避けるのは言語以前の問題です。
日本人が、何か聞かれて「わからない」とか「一概には言えない」と言うとき、それは彼が無知だからではではなく、その問題の複雑さを知っているからです。
逆に滔々と結論めいたことを語る人は、「単細胞」とか「利口馬鹿」とか言われて軽蔑されます。典型的なのは大正時代の西洋かぶれの東大生でした。
日本人が、いわゆるディベートなるものに馴染めないのもその所為でしょう。 誰だって、利口馬鹿にはなりたくないですからね。
熟慮よりも饒舌、正論よりも強弁が評価されるディベートなどという野蛮な論戦の勝者が優秀だとみなされる欧米の大学で日本人留学生が馬鹿にされるのは当然です。実際には勝ち誇る彼らの方が無知で愚かなのです。
https://byoshonikki.blogspot.com/2025/06/ai_5.html
0 件のコメント:
コメントを投稿