トランプ大統領が、9.11で騙されたブッシュの二の舞を演じているのか、それともマケイン‐ネタニャフ一派の偽旗作戦だということを知っているか疑っているとしても、激昂した世論に逆らうのは得策で無いと判断し、逆手に取る作戦を練っているのか軽々には断定できません。
いずれにしても、米朝両国が自国の得にならないことをわざわざするはずがありませんから、彼らにとって何が得か損かを考えれば済むことです。
はっきり言えることは次のようなことでしょう。
① 米国が開戦するとすれば、それは北朝鮮が米本土に届く核ミサイルを持っていないと確信したときか、持っているとしても西海岸の何処かで数百万人が犠牲になるだけで、かえって不法移民の一掃と愛国心の高揚にはプラスになると考えたときでしょう。
② 北朝鮮が対米戦争に踏み切るとすれば、米国の国論が割れていて全面戦争には踏み切れないと読みきった上で、拠点攻撃には十分耐えられると判断したか、一か八かの賭けに出たときでしょうが、後者を選ぶほど愚かでもなければ、落ちぶれてもいないことは明らかです。
③ 両国にとって日本は単なる利用対象ですから、相手と妥協するための最後の手段としてスケープゴートに仕立て上げられる可能性は常にあります。
その他、考慮すべき前提条件は多々あるでしょうが、戦争をまじめに考えてこなかった日本として、今さら出来ることは殆どありません。
昨日の日経朝刊の4面には、政府がミサイル攻撃を想定した安全対策を各都道府県に通達し、政府HPでも公表したとありましたが、その内容たるや、まさに噴飯物でした。
曰く、ミサイルが『着弾』したら、(着弾してから!?)
① 堅固な建物や地下街などに避難しましょう。
② それが近くに無いときは室内にこもって窓から離れましょう。
③ 外にいるときは立っていないで身を伏せましょう。
要するに、各人が自分の命は自分で守ってくださいと言っているわけですから正論中の正論です。
スティーブン・バノン氏が失脚したという前提で、私自身がありうると想定するシナリオは、
① 北の核保有を暗黙の前提として北朝鮮(&/OR中国)と米国の間に密約が交わされ、北による南の併合までは許容する。
② 日本の中立化を図り米中共同管理の非核地帯とする。
③ 北朝鮮による在日米軍基地のみへのミサイル攻撃に対して自衛隊の防衛出動を要請することは日本の反米論者を刺激しかねないので、わざと狙いをはずさせ、近隣の公共施設や住宅地も巻き添えにする。
もし、バノン氏が密かにトランプ大統領と通じていれば、日本にとってはもう少しましなシナリオが描けそうです。
いずれにしても十万人やそこらの死者が出てもそれは日本の滅亡にはまったく関係がありません。
むしろ、国民の自覚を促し、平和ボケ世代の一掃を促すという意味で天の配剤と言うべきでしょう。