ページ

ページビューの合計

2016年9月21日水曜日

70年続く国際政治の通奏低音

現在の世界政治の通奏低音は依然として、白人を頂点とする人種階層論と、嘗てそれを真っ向から否定した大日本帝国は人類史上最悪の野蛮国だったという捏造神話です。

これが通奏低音だと言う意味は、自覚的な思想信条に関わりなく、生まれ育った地域的・社会的環境の中で無意識の内に刷り込まれ、その人たちの思考の基調を支配しているからです。(注) 

例① 米国植民地支配時代の残虐行為を棚に上げたオバマ大統領の傲慢さをなじったドゥテルテ大統領の憤激
https://youtu.be/Jv1YwFVrbLw?t=10m35s

例② 米国は、日本が朝鮮人を奴隷にしたという神話を捏造して世界中に喧伝し、GHQは、在日朝鮮人を手先として利用するため戦勝国民としての特権を与えた。しかし、「今なお米軍の占領下にある日本!」の政治家はその虚構を鵜呑みにして迎合するのみ
https://youtu.be/P6eUqvYIoeo?t=25s 

この戦後レジームは、奴隷制と植民地支配で甘い汁を吸った負い目のある欧米諸国にとっては、自らの旧悪を糊塗するためには絶対に譲れない一線ですから、これに触れて生き残れた政府はありません。

この戦後レジームからの脱却という気の遠くなるほど遠大な課題に、真っ向から取り組んだ政治家は安倍晋三ただ一人です。
敵は強大で、しかも内外至るところにスパイが潜伏していますから安倍首相の言動が判り難いのも、しばしば弱腰に見えるのも当然です。 

判らなかったら、安倍晋三宛に私信を送ればよいのです。 それでも気が済まないなら、自ら立候補して辻説法をやるくらいの努力はすべきでしょう。 私自身は8年前に大手術をしてから、心身ともに自由が利かなくなってしまったので、WEB上での投稿でお茶を濁していますが、居ても立ってもいらない時は安倍官邸や安倍晋三議員事務所の「ご意見・感想」窓口宛にメールすることにしています。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2015/08/blog-post_14.html 


(注) 個々人に問いただしても、本人も殆ど意識していないか、時にははっきり否定する通念、例えば、階層、国籍、宗教、思想・信条、家族制度、自由、平等、身分、役割、・・等々に関する態度の微妙な違いが、何かの事件をきっかけに社会全体を分断するような集団行動を引き起こすと言うことは、一般に社会学の通説となっています。 直近では、2015年1月に起きたシャルリー・エブド襲撃事件に端を発し、フランス全土で、オランド大統領を始めとする数百万人が参加した空前のデモ行進 「私はシャルリ」が有名です。 この現象を詳細に分析した仏社会人類学者、エマニュエル・トッド氏は、著書、「シャルリとは誰か?」(2015)の中で、大統領を含む参加者の誰に聞いても、本人が自覚している動機は知りえても、彼らを同時に百万人単位で同じ行動に駆り立てた衝動の背景は知り得ないと指摘しています。 その正体は本書の中でものの見事に解明されているのでここでは割愛しますが、敢えて誤解を恐れずに言えば、個々人が属する社会集団(地理的、歴史的、文化的、経済的、・・)を満遍なく覆う「空気」のようなものだと言っているようです。 その空気のように希薄で取るに足らないように思われる選好が、何かの誘引で一旦集団レベルで凝集すると、途方もない社会現象を誘発するメカニズムも同書に詳述されています。 こうした、空気を意図的に凝集させ機を見て火をつけて回るのが、謀略組織や工作機関だと言えるでしょう。

6 件のコメント:

  1. いずれにせよ、風向きが変わり始めたことは確かです。
    米国エスタブリッシュメントが中国に対する警戒心を抱き始め、在日朝鮮人の付け上がりに手を焼き始めた今こそ、わが国が戦後レジームからの真の脱却を果たす好機だと言えるでしょう。
    要するに、米国の打倒目標が、日露戦争から百年経って漸く日本から中国へシフトし始めたと言うことです。

    返信削除
  2. トランプ勝利をもたらした通奏低音もWASPの本音でした。
    https://youtu.be/do49ykX5Xrk?t=28m45s

    返信削除
  3. 通奏低音としての白人優位思想は今なお健在であることを認識しておく必要があります。

    返信削除
  4. 60年安保デモにおける大群衆現象の共通動機は無意識のナショナリズムだった。
    https://byoshonikki.blogspot.com/2013/12/blog-post_7376.html?showComment=1510180746511#c9139009048017792071

    返信削除
  5. 「空気のように希薄で取るに足らないように思われる選好が、何かの誘引で一旦集団レベルで凝集すると、途方もない社会現象を誘発するメカニズム」については、ハドレー・キャントリルの「社会運動の心理学」が参考になる。

    返信削除
  6. トッド氏は、デモ参加者の中核はEU支持者と重なっていること、同時にその動機がEUの理念とは必ずしも一致していないことを明らかにし、EUは崩壊したと断言しています。
    Brexit やトランプ現象も類似の現象でしょう。
    日本人が思想的には四分五裂の状態にありながら、ときとして一致団結するのも同じようなメカニズムが働いているのだと思われます。
    誰か日本の社会学者がドット氏に倣って、皇室現象や都知事選現象の背景となった要因の多変量解析をやってくれたら面白いと思います。
    その結果次第で、憲法改正や戦後レジーム脱却の実現可能性が見えてくると思うからです。

    返信削除