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2015年9月10日木曜日

ド・ゴール大統領、ヴァイツゼッカー大統領、安倍総理大臣 ・・夫々の愛国心とリーダーシップ

70年前、ド・ゴール仏大統領は、ヴィシー政権下における膨大な数のナチス協力者の存在を知り、それが将来にわたってフランス国民の一体感を損なう癌になると察知、一切の告発を封殺し、大戦中フランス国民は一致団結してナチスに対するレジスタンスに臨んだという虚構の物語を学校教育やメディア報道で徹底させ、国民の自尊心を回復させました。

30年前、ワイツゼッカー大統領は、すべてのドイツ人はヒットラ-とナチス党員による圧政の犠牲者だったという戦勝国創作の神話を再確認することによって、ドイツ国民の無罪を宣言しました。

今回、安倍首相が宣言したことはワイツゼッカー大統領が宣言したことと同じ点と異なる点があります。
同じ点とは、両国民とも過去の事実を理由に将来に渡って責められる謂われはない、と宣言したことです。
異なる点とは、ドイツが、ヒットラー等の罪を明示することによって他の一般国民の無罪を主張しているのに対して、日本は、罪人を明示していないことです。
そのかわり、日本の戦争行為によって結果的に悲惨な境遇におかれた国もあったかもしれないが、西欧帝国主義によって植民地化されてきた国々に独立のチャンスを齎した面もあるという微妙な表現で間接的に無罪を主張していることです。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2015/08/blog-post_16.html

いずれも両国夫々が置かれた立場と国民感情を踏まえたぎりぎりの主張であり、政治の場ではこれ以上踏み込める状況ではないと思います。
しかし、日本の主張のほうがドイツの主張より虚構性がない点で将来に禍根を残さずに済んだと言えるでしょう。
日・独・仏とも戦時中世代には釈然としなくてもそれが敗戦というものだと認識すべきかも知れません。

何よりも重要なことは将来世代に付けを回さないことです。

3 件のコメント:

  1. 米国軍人、特に海軍軍人は日本軍に対して悪意など持っていません。むしろ、敵ながら天晴れだったと言う認識で、海軍士官学校や海軍大学ではそう教えています。リメンバー・パールハーバーなどと言って対日憎悪を煽っているのは、日米離間主義者です。
    http://byoshonikki.blogspot.jp/2016/08/blog-post_14.html

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  2. 日本海軍を絶賛するアメリカ政府に安倍総理が感動!それを無視する日本のマスコミ
    https://youtu.be/xXw3rjNa1Kg

    それにしても青山繁晴氏の甲高い声はこの場面にふさわしくない!

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  3. トランプ大統領の登場をきっかけに、政治家のレベルでも認識ギャップが埋まり始めたようです。
    https://youtu.be/fgo5I33vTGg?t=10m20s

    尤も、抵抗勢力に暗殺されなければですが!

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