日経朝刊 "私の履歴書" に、今月始めから女優の佐久間良子が登場していることは知っていたが、私は彼女の映画を見たこともなく、とくに関心を持っていたわけでもないので、記事に目を通してもいなかった。 ところが、先ほど食卓の上に放置されている新聞を片付けようとしてきちんと畳み直そうとしたところ、"故郷は緑なりき" と言う文字が目に飛び込んできた。
なぜこの、"故郷は緑なりき" と言う見てもいない映画の題名だけが目に付いたかと言うと、学生時代、何かの新聞の映画紹介欄に載っていたスチール写真の印象が強く残っていたからだ。 それは、清純そのものの女子高生が自転車で山道をこちらに向かって走ってくる所だったが、その光景に、周囲の景色とともに、私自身が高校時代、渡良瀬渓谷沿いの崖道を自転車で走った想い出と重なるものがあったからだ。
そうか、あの時の写真で見た女子高生は佐久間良子の少女時代の姿だったのか。 そう思った途端、今まで一度も美人女優として意識したことのなかった彼女に、無性に好感が湧いてきた。
早速インターネットで検索してみると、映画が実現するまでの紆余曲折やスチール写真の紹介記事は沢山出てきたが、私の記憶にある自転車に乗った美少女の写真は一つも見つからなかった。
2012年2月9日木曜日
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