銃による殺傷事件が多いのは銃規制の程度ではなく、社会の凶暴性の程度によります。
日本だってナイフによる殺傷事件はありますから、問題は凶器の保有如何ではなく、凶暴性の如何にあるのです。江戸時代の武士は帯刀を許されていましたが、めったに抜刀したりしませんでした。市中で抜刀したらそれだけで罪に問われ、正当な理由を証明する証人がいない場合には、家名断絶もしくは切腹を命じられたのです。要するに武士が刀を使うのは命がけだったのです。それだけの自制心を持っていたということです。
米国と日本の治安を単純に比較するのは、いわば、やくざと堅気のルールを同列に論ずるような話です。