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2014年5月7日水曜日

新通商秩序を巡る駆け引き

新通商秩序を巡るEU、米国、日本の駆け引き

米国は、オバマの中間選挙対策を口実にして、真の狙いが非関税障壁にあることを隠していますが、欧州は、逆にそれが最も重要で、例示として郵政開放や鉄道の安全基準等を挙げ、そのためには、自動車やワインの関税引き下げに応じる用意があると言っています。
日本は、両者の真意を知ってかしらずか、関税交渉だけ騒いで、非関税障壁のことは噯にも出しません。
また、3者とも、ロシア、中国に対して積極的な攻勢に出る意思は無いようです。
一番腹黒い(賢い!)のは何処でしょう?

欧州の正論は、日本を非関税交渉の土俵に乗せるための囮で、日本がその土俵に乗った途端に、米国が豚肉や自動車の関税で妥協する見返りに、欧州案の延長上にあるかの如く装った米国版非関税障壁撤廃案を突きつけてくると言うシナリオもありえます。欧州案をミニマムラインとする米国と、それをマクシマムラインとして抵抗する日本の攻防という構図です。

如何考えても、欧州が主導権を握っているように見えますが、問題は米欧の間に裏取引があるかどうかでしょう。
一週間後には、情勢が急変しているかも知れません。

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