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2010年6月2日水曜日

ゾンビ世代の最後のあがき

今日の日経朝刊 春秋欄に、鳩山首相退陣の世論が沸騰しているのに本人は KY (何のことだ?)で馬耳東風だという趣旨の駄文が載っていた。 私に言わせれば、したり顔に鳩山批判を繰り返すマスコミの方が米中露等のエリート層の真意が読めない、あるいは読めているからこそ必死になってそれを隠そうとあがいているゾンビの断末魔にしか見えない。 そもそも、こんなところに 西郷隆盛 の言葉を(知ってか知らずか)文脈も構わず引き合いに出すことが怪しからぬ。 西郷の有名な言葉 『命ちもいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹に困るもの也。此の仕抹に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。去れども、个様(かよう)の人は、凡俗の眼には見得られぬぞ』 というのは、自分のことを言ったと誤解する者が多いが、実際は、江戸城無血開城の真の立役者でありながら、その功を全て勝海舟に譲って恬淡としていた 山岡鉄舟 に敬服して言った言葉であることを蛇足ながら付言しておく。 いずれにせよ、米中の合意を取り付け、エゴに徹する自治体住民を宥めるため、只管バカを演ずる自分達の首相 の足を引っ張ることに血道をあげるマスコミ雀等の軽口のなかで引き合いに出すような言葉ではない。 近頃のマスコミに出てくる連中は、殆ど 「命は勿論惜しい、できれば名も欲しい、そうすれば議席も金も手に入る」 という輩ばかりだ。

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