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2010年5月31日月曜日

古書店でまたまた収穫

2月24日の日記 『病床雑感・・・人生の最終章』 に、近くのスーパーに開店した古書店で、舛添要一氏の著作 『母に襁褓をあてるとき―介護 闘いの日々』 を見つけたことを書いたが、今日、久しぶりに行って見たら、今度も一つ収穫があった。 江藤淳の 『妻と私』 と題する小品である。 江藤氏とは残念ながら面識は無かったが、氏の著作 『閉ざされた言語空間・・・占領軍の検閲と戦後日本』『南洲随想』 で 氏の烈々たる憂国の情に触れ、一度は会っておきたいと思っていた人物の一人だった。 晩年は我が家から程近い 慶大SFC の教授だったこともあり、いずれお会いする機会も在ろうとのんびり構えているうちに自ら命を絶たれてしまい、2月19日の日記 『同病の著名人たち』 で触れた作家の立松和平氏と共に謦咳に接する 『縁』 が無かったのが残念でならない。 氏と慶子夫人の麗しい夫婦愛については以前から聞き及んでいたものの 『妻と私』 の存在は寡聞にして知らなかった。 冒頭に 『一つの収穫・・・』 と書いた所以である。 例によって古書店に預けたままなので、パラパラと立ち読みしただけで全部読んだわけではないが、夫の妻に対する思いやりは斯くあるべしと反省させられること頻りであった。 古書店に受け取りに行ってもらうのを妻にするか娘にするか思案中である。

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