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2015年1月21日水曜日

人は死んだらどうなるか(究極の難題)・・その4

第2段階分類
②-1:生前の記憶を保持した意識主体(=霊魂)として存続する。
②-2:生前の記憶と意識機能は肉体の消滅と共に消滅するが、何らかの未知の要素が存続する。

後者②-2だと仮定し、更にこれを2通りの場合に分類して考察する。
第3段階の分類
②-2-1:人類の生存するこの世界(宇宙)には、生命体の営為に関して、従来の科学では存在が確認されていない未知の保存則と因果律が存在する。
②-2-2:人類の通常の認識機能(≒意識?)では知覚できない位相世界(宇宙)があって、その位相世界における一要素として一定の法則の下に存続する。

②-2-1と仮定すれば:
●この世において何時か何処かで何らかの形での転生がありうる。
●この場合、時間や距離の長短は、人間の生理的感覚には無関係だと考えられるから、1億年後に一億光年遠方に未知の生命体として転生したとしても、一晩寝て起きたら生まれ変わっていたと言うのと変わらない。
●ただし、未知の因果律の範疇に「縁の作用」が存在すると仮定すれば、千年後に、同じ地球に転生して人間同士として巡りあうという、嘘のような話もありうることになる。
●さらに、望ましいのは、何らかの手段で因果律の作用を検知して、死者のその後に関する何らかの消息を知りうることである。霊媒による降霊術が根強い人気を維持し続けるのは、その願望を手っ取り早く実現してくれるからだろう。

この仮定を実証する科学的研究は、皆無と言って良いが、一方、研究自体がアカデミック・サークルにおいてはタブーになっているため、科学的に否定した研究も無く、世間では未だに甲論乙駁である。
当然のことながら、宗教界の猛烈な反駁を圧してまで人類の永遠の夢を敢えて壊したくないという自己規制も働いているはずである。

世界には、無神論から始まって、一神教、多神教、汎神論まで様々な思想や信仰の持ち主が居るが、いずれもこの範疇に属すると言ってよい。
「永遠の命を得るには特定の神の許可が必要だ」と言う人々も居れば、「善人なおもて往生す況や悪人においてをや」とか、「一切衆生悉有仏性」などという鷹揚な一派まであるが、いずれも、②-2-1で仮定する「生命体の個体に対応する精神世界の存在」を前提としていることでは大差ない。
②-2-1は、一つの可能性として今後の科学的研究を待つことにして、②-2-2の考察を進めることにする。

②-2-2だとすれば:
人は死んだらどうなるか(究極の難題)・・その5 へ続く

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