日本は古来家の継承を重視してきましたが、それは直系卑属である必要はありませんでした。一族の中で適材を選んで後継者にしてきたのです。皇室や徳川将軍家がその好例です。一族の中に適任者がいない場合は、弟子や従業員の中で最も有能な人物を後継者とすることで家業を守ってきたのです。大名ですら九州の小藩から上杉家の養子に入った上杉鷹山のような例があります。
日本は古代から平等社会でしたから、身分の違いはすべて分業での専門性の違いでしかなく、階級という仕切りよりも適材適所の人材登用が重視されました。
代々続く宗家や家元、老舗の後継者が適材適所で選ばれたからこそ各種の伝統が温存されてきたのです。
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