荒井 康全さんのブログを読んで20年前のことを思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/gooararai/e/c24b32dbc76b65d5ac2ce42c678dbbe2
エントロピーの概念は、荒井さんの仰るように私にはいまひとつ理解しがたいところがありますが、粗っぽく言えば、森羅万象を『量が質に転ずる』という物理的位相変化として説明するために導入された物理量の概念だと理解してよいのではないでしょうか?
いずれにしても、人間の思考過程が決定的役割を担う社会現象を物理量の変化で説明することが如何に難しいかは、情報大学時代に小田稔学長(ノーベル物理学賞の有力候補でした)のお供をしてサンタフェ研究所を訪れた時、嫌というほど実感しました。
当時、彼らはノーベル経済学賞受賞者やウォール街の金融実務家らと共同して株価変動のメカニズムを解明しようとしていましたが、私は最初から失敗するだろうと思っていました。
学長からは帰国早々何か書けといわれましたが、馬鹿馬鹿しいので1年間放っておき、翌年の研究報告書に事実上の否定論を書きました。
http://oureternalmoment.web.fc2.com/ryakureki/money_model.html#sikoukatei
小田先生から「関口先生が何を考えていたのかやっとわかった」といわれましたが、先生はその後ノーベル賞を受賞される前に急逝されたので、あの時私は叱られたのか褒められたのか未だに判りません。
多分、期待はずれでがっかりされたのでしょう。
2017年6月28日水曜日
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