愈々、波乱の第一幕が上った!
①米国のパワーシフト如何?
②四氏の政治感覚如何?
【米国のパワーシフト】
共和党が上院でも多数を占め、オバマ政権の足を引っ張ると言う意見がある一方、議会が共和党に一本化されたことで、反って政権運営はやり易くなるという見方もある。
私も後者の意見に賛成である。
とくに外交戦略では、国益に徹した行動をとるはずで、日本にとってより、中国にとって有利な状況になったと考えたほうが正解だろう。
安倍多角外交の真価が問われるのはこれからである。
米中という飛車角を封じる妙手は何か?
【4氏の政治感覚】
①安倍首相
女性登用は、それだけでも対外的に得点を稼げるのだから、安倍外交の一環として遣らない手はない、と読んだのは正解だろう。野党のスキャンダル作戦も、自ら脛に傷持つ身としては、遣り過ぎれば薮蛇になりかねないのは子供でもわかる。政治のプロである安倍晋三が、野党の揺さぶりを予想しなかったとは思えない。恐らく駄目元くらいに考えていたろうと思う。
任命責任などという言いがかりの無意味さには選挙民もいい加減ウンザリしているから、辞任の理由になどなる時代ではない。
②菅官房長官
両名の脇の甘さには拍子抜けしたかもしれないが、それも他の海千山千の連中のように汚れていない証拠だと言うことは承知の上で、あれこれ言わずにあっさり処分したのは見事である。こんなくだらないことで時間をつぶしている暇はないと言う態度には、まったく同感である。
③小渕前経産相
親の七光りに乗って議員になったのは良いが、選挙区の掌握が全然できていなかった。後援会のボスに牛耳られているようでは、田中真紀子以下である。
しかし、それに気が付くや直ちに全面的に非を認め、潔く辞任を表明し、政権へのダメージを最小限にとどめたのは、馬鹿でない証拠である。これを奇貨として後援会組織の刷新を断行し、一から自力で選挙を仕切れるようになれば大成するだろう。
④松島前法相
まったく法的に非難する理由がないことに、屁理屈で言掛かりを付けられただけだ。
したがって、法相である氏が、本人の意思としては辞任する気はないと頑強に抵抗したのは当然であり、そうあるべきでもあった。
にも拘らず、結局、辞任を受け入れたのには、それなりのシナリオがあったに違いない。
1、法相であるからには、法を犯していないという主張は絶対に譲れない。
2、しかし、野党はマスコミと共謀して、選挙法違反であるかのような印象操作をエスカレートさせ始めたので、国会運営の正常化のためという理由で、涙を呑んで(振りをして!)辞任する。
3、以上は首相、官房長官と共同で決めた筋書きだろう。官房長官が、「法相が言うことを聞かない」、とか言ってぼやいて見せたのもカモフラージュの心算だったに違いない。
それにしても、新聞記者の下らないしつこい質問によくもまあ、あれだけ丁寧かつ冷静に答えられるものだと感心する。
あれなら、いずれ中韓相手のタフ・ネゴシエーションも楽々とこなせるようになるだろう。
「米国でも事情は同じ。女性の社会進出には時間が掛かる、忍耐と謙虚さが必要」・・・J・ケネディ大使の言ったことが良くわかります。
今頃、ホテルオークラのバー辺りに二人を招いて激励しているのではないか!
2014年11月11日火曜日
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