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この著書は、村上泰亮氏が晩年、国際大学グローバルコミュニケーションセンターの教授として公文俊平らの活動に参画しておられた頃、富士通との共同研究会の場で何度か同席した縁でいただいたもので、特に個人的な親交があったわけではない。
それなのに、なぜお詫びしなければならないかと言うと、氏が生前富士通の山本卓眞社長(当時)に是非直接会って話しておきたいことがあると言われていたことを知り、かつ、当時の富士通本社秘書室の茶坊主が消極的でなかなか実現しないのを仄聞しながら、ついに仲介の労を執ることなく終わってしまったからである。
入社当時の課長であり結婚式では主賓としてお呼びし、新婚旅行から戻ってすぐ夫婦で上高田のご自宅へ挨拶に伺ったくらいだから、秘書室など通さず直接お願いに行けばよかったのに、どうして・・・と苦やまれてならない。かくて私の優柔不断の故に傑出した憂国者同志の歴史的会見はついに実現することはなかった。
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